『美術の物語 ポケット版』が早くも店頭在庫僅少に 重版出来は2025年5月下旬
エルンスト・H・ゴンブリッチ著『美術の物語 ポケット版』(河出書房新社)が、2024年10月18日に発売されるやいなや、全国各地の書店でまたたく間に完売となり、出版社在庫もゼロになったことを受けて、2025年5月下旬に重版されることが決定した。
1950年の初版刊行以来、70年以上読み継がれている『美術の物語』。現在、日本を含む35か国で出版され、世界累計刊行部数は800万部を超えている、世界一読まれている美術本だ。この度、発売された『美術の物語 ポケット版』は、表紙は鮮やかな黄色の布クロス装、本文は糸によるかがり綴じと、優美な装幀が持つ独特の存在感が魅力となっている。元本『美術の物語』と比べてページ数こそ668ページから1048ページへと増えたものの、大きさは大判から新書に近いサイズに、また重量は約1800gから約750gへといずれも半分以下にサイズダウン。いつでも読みやすく、どこへでも持ち運びやすいのがポイントだ。
12月12日時点で、紀伊國屋書店チェーンの販売率99%以上、丸善ジュンク堂書店チェーンの販売率92%以上、日販CANTERA情報(配本店972店舗)の販売率は72%以上と、ほぼ完売という状況になっている。
『美術の物語 ポケット版』は、大判の『美術の物語』と同様に、品質を維持するため、原書や各国版と同じ海外の印刷製本工場で作成しており、今般、ようやく重版出来時期の目処が立った。
なお、リアルサウンド ブックでは漫画『テルマエ・ロマエ』の作者で、美術史の専門家としても知られるヤマザキマリ氏による『美術の物語 ポケット版』についてのインタビュー記事を掲載している。こちらをチェックしつつ、重版出来を待ちたい。
■著者紹介
エルンスト‧H‧ゴンブリッチ (Ernst H.Gombrich)
20世紀最大の美術史家。1909年、ウィーン生まれ。1936年、ロンドンのウォーバーグ研究所所員とな り、1959年から1976年まで同研究所所長兼ロンドン大学古典学科教授を務める。ナイト爵位、メリッ ト勲章、ゲーテ賞、ヘーゲル賞、エラスムス賞など、世界各国で多くの賞を授与された。明確で説得力 のある文章を用いるすばらしいコミュニケーターでもあった。その著作は美術史家にとっては最高の手 本であり、美術への限りない愛情が反映されたものとなっている。2001年、死去。 著書に『美術の歩み』、『芸術と幻影』、『装飾芸術論』、『若い読者のための世界史』など多数。
■書誌情報
書名:『美術の物語 ポケット版』
著者:エルンスト・H・ゴンブリッチ
翻訳:天野衛、大西広、奥野皐、桐山宣雄、長谷川摂子、長谷川宏、林道郎、宮腰直人
協力:田中正之
仕様:四六変型判/上製‧クロス装/1048ページ
初版発売日:2024年10月18日
ISBN:978-4-309-25746-4
出版社:河出書房新社
*現在の書店店頭在庫は、刊行記念特価である定価4389円(本体3990円)で販売しております。以降、重版出来分より、通常価格である定価5489円(本体4990円)で販売いたします。
『美術の物語 ポケット版』ためし読み3本は以下より https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000767.000012754.html