【2024.11.26 週間漫画ランキング】冬は恋愛漫画に注目!? 『乙嫁語り』や『山田くんとlv999の恋をする』など新刊続々

2024年11月26日付【週間漫画ランキング】

 カップルにとって一大イベントであるクリスマスまで1ヶ月。11月26日付け日販調べの週間漫画ランキングにて、森薫による『乙嫁語り』15巻(KADOKAWA)が1位を獲得した。19世紀後半の中央アジアを舞台に、民族を守るため北方の遊牧民である20歳の花嫁・アミルがわずか12歳のカルルクに嫁ぐ物語だ。

 コマの隅々まで細かく丁寧に描かれる作画には、通販サイトAmazonのレビューにて「宝石を作るような感覚で作ったのかな?と思うような、」と言わしめるほどの精巧ぶり。個性際立つそれぞれのキャラクター模様にも注目してみてほしい。

1.乙嫁語り(15)/森薫/KADOKAWA
2.終末のワルキューレ(23)/アジチカ・梅村真也ほか/コアミックス
3.ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(7)/ナガノ/講談社
4.ONE PIECE(110)/尾田栄一郎/集英社
5.山田くんとLv999の恋をする(10))/ましろ/KADOKAWA
6.ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(7)特装版/ナガノ/講談社
7.鬼の花嫁(6)/富樫じゅん・クレハ/スターツ出版
8.シャングリラ・フロンティア(20) ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~/硬梨菜・不二涼介/講談社
9.ブルーピリオド(16)/山口つばさ/講談社
10.宝石の国(13)/市川春子/講談社

 続く2位は初登場の、アジチカ・梅村真也らによる『終末のワルキューレ』23巻(コアミックス)。本巻では、21巻から続いた新撰組・沖田総司vsスサノオノミコトの対決がさらに激化する。

 人類の存亡をかけた「ラグナロク」は、人類が神に挑む構造ではあるものの、神々も並々ならぬ想いを抱えていることも人気の理由の一つだろう。累計発行部数1600万部を突破した本作を手に取るのは、今からでも遅くはない。

 続いては打って変わって柔らかな空気に包まれている、ナガノによる『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』7巻(講談社)が初登場3位にランクイン。可愛らしいデザインが人気を呼び、ぬいぐるみや食品など様々なグッズが大ヒットを連発している。

 コミックスも累計発行部数が360万部を突破するなど、その人気が留まる気配を感じさせない。さらに、同ランキング6位には、デコシート付きフォトアルバムがついた特装版もランクインしている。

 5位は初登場の、ましろによる『山田くんとLv999の恋をする』10巻(KADOKAWA)。ネットゲームを通じて知り合った2人のラブストーリーが、「HiHi Jets」の作間龍斗と俳優の山下美月を主演に、実写映画化されることが発表された。累計発行部数も550万部を超えているが、実写映画を通してさらに多くの人の手に渡ることだろう。

 7位は、富樫じゅん・クレハによる『鬼の花嫁』6巻(スターツ出版)。妖(あやかし)と人間の恋を描いた和風ラブコメが人気を呼び、シリーズ累計500万部を突破する人気ぶり。甘く愛を育むシーンも見どころだが、花嫁同士が火花を散らすシーンにも注目してもらいたい。

 8位は先週6位にランクインした、硬梨菜・不二涼介による『シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜』20巻(講談社)。本巻ではギミックモンスターのクターニットと戦闘中だ。本作唯一の恋愛要素であるレイ氏の性別が反転したシーンは見どころだ。

 9位は初登場の、山口つばさの『ブルーピリオド』16巻(講談社)。2024年8月より映画化された本作は、累計発行部数が700万部を突破している。自分の世界観と価値を一枚の絵で表現するために、もがきながら成長していくサクセスストーリー。白黒ながら色が伝わってくる作画力も多くの読者から高く評価されている。

 10位も初登場の、市川春子による『宝石の国』13巻(講談社)。2024年4月に完結し、本巻は最終巻となる。宝石の体をもつ28人と、その宝石の体を狙う月人との戦いを描いたストーリーだ。完結を記念して、東京タワーをバックにドローンショーが開催され、生放送されたYouTubeチャンネルには、「美しい」や「ナレーションに涙が出る」といったコメントが寄せられた。週末の息抜きに一度手にとってみてはいかがだろうか。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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