【2024.11.19 週間漫画ランキング】『ONE PIECE』3週連続1位 『転生賢者の異世界ライフ』『運命の人に出会う話』など注目作も

2024年11月19日付【週間漫画ランキング】

 11月19日付けの日販調べ週間漫画ランキングで1位を獲得したのは、尾田栄一郎による『ONE PIECE』110巻(集英社)。驚異の3週連続1位を記録したのは、本巻で明らかになった、作中の世界の謎が語られたことに尽きるだろう。

 『ONE PIECE』といえば、連載初期から巧妙に張り巡らされた伏線を回収しながら、未だ明らかになっていない数多くの謎を隠していることが有名だ。しかし、本巻で描かれた未来島編(エッグヘット島)で、これまでの謎が一気に紐解かれたのは言うまでもない。この先どんな伏線が回収されていくのか、楽しみでならない。

1.ONE PIECE(110)/尾田栄一郎/集英社
2.怪獣8号(14)/松本直也/集英社
3.転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~(26)/進行諸島・彭傑ほか/スクウェア・エニックス
4.ワンパンマン(32)/ONE・村田雄介/集英社
5.僕の心のヤバイやつ(11)/桜井のりお/秋田書店
6.ラブファントム(13)/みつきかこ/小学館
7.運命の人に出会う話(6)/あなしん/講談社
8.変な家(4)/雨穴・綾野暁/一迅社
9.転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(17)/石沢庸介・謙虚なサークルほか/講談社
10.煙と蜜(6)/長蔵ヒロコ/KADOKAWA

 3位は初登場となる、進行諸島・彭傑らによる『転生賢者の異世界ライフ〜第二の職業を得て、世界最強になりました〜』26巻(スクウェア・エニックス)。人間を材料に呪いを研究している組織に潜入を試みるユージだったが、テイマーと賢者という二つの職業によって出勤初日から大いに悪目立ちしてしまう。

 2023年にアニメ化され、累計発行部数は800万部を超える。迫力ある戦闘シーンも見ものだが、前世でブラック企業に勤め培った忍耐力が描かれるシーンや、些細なことでも幸せを感じられるハートフルな一面も人気が高い。

 5位には先週7位からランキングをあげた、桜井のりおの『僕の心のヤバイやつ』11巻(秋田書店)がランクイン。「次にくるマンガ大賞2020Webマンガ部門」で1位を獲得して一気に人気が加速し、現在では累計発行部数が600万部を突破している。2024年1月にはアニメ2期も放送されており、今後の恋愛ジャンルを牽引する作品の一つとなることだろう。

 6位は、硬梨菜・不二涼介による『シャングリラ・フロンティア 〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜』20巻(講談社)が初登場。2024年10月から2クール連続となるアニメ2期が放送されていることもあって、累計発行部数は1000万部を突破した。壮大なストーリーを感じさせるシャンフロの世界は読み手を瞬く間に魅了することだろう。

 7位は先週15位からTOP10にランクインした、みつきかこによる『ラブファントム』13巻(小学館)。およそ3年ぶりの新刊となった本巻に通販サイトAmazonのレビューには、「待ってました!」や「何年でも待ちます」といった声が挙げられている。可愛さに包まれる暖かな作風を肌で感じてみてはいかがだろうか。

 8位は初登場となる、あなしんの『運命の人に出会う話』6巻(講談社)。映画化もされた『春待つ僕ら』を描いたあなしん氏の次回作で、累計発行部数はすでに100万部を突破している。クラブから始まる出会い、という大人な恋愛が興味を引き立てる。

 10位は、長蔵ヒロコによる『煙と蜜』6巻(KADOKAWA)。大正時代の名古屋を舞台に、12歳の少女と30歳の軍人がゆっくりと愛を育んでいくラブストーリーだ。一般的な恋愛作品と異なる彼女らの物語は、読み手に新たな視点を与えてくれることだろう。一風変わった作品を探している人は手にとってみてはいかがだろうか。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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