『HUNTER×HUNTER』カキン国の破滅は近い? 「出航12日目」に何が起きるのか
「王位継承編」で今後予想される展開
そのほか「出航12日目」は、クラピカによる第2回目の念能力講習会が始まる日でもある。そこに不可持民出身者で構成された第2王子・カミーラの私設兵が参加を表明していたが、彼らは呪殺に特化した念能力を持っているため、大きな波乱を巻き起こしそうだ。
さらに、センリツたちの動きにも注目が集まる。センリツはカイザルやカチョウの姿となった守護霊獣と共に、第11王子・フウゲツを衰弱させている犯人を始末する計画を立てているのだが、決行は「出航12日目」の夜となる予定だ。
とはいえその一方で、「王位継承編」が今後しばらく続くことを示唆する要素も少なくない。たとえば第3王子・チョウライの守護念獣が生み出したコインは、10日ごとに数字が1から10に増えることがわかっており、クラピカは持ち主を半強制的に「忠誠」させる操作系の能力ではないかと疑っていた。
そしてコインを受け取った人物の1人がセンリツなのだが、その日付は出航10日目。すなわち、出港20日目で数字の変化が生じる計算となる。この描写が何らかの布石だとすれば、少なくとも20日目までは王位継承戦が続く……という風にメタ読みできるだろう。
その一方で第4王子・ツェリードニヒは、自身の念能力のポテンシャルを最大限発揮するため、絶状態に入るまでの時間を短縮する特訓を続けている最中だ。これによって念能力が完成を迎えるものと思われるが、ツェリードニヒ自身は出航11日目の時点で、「1秒の壁」を超えるには1週間か10日、最悪2週間ほどかかりそうだという見込みを語っていた。こうした描写を振り返ると、王位継承戦の1つの山場が20日目以降に待ち受けているようにも見える。
他方でクロロはヒソカを倒すために行動しているものの、今すぐ対決するつもりはない模様。カキン国の「三種の神器」を盗んで「盗賊の極意」を進化させた上、ヒソカを確実に仕留められる念能力を手に入れようとおり、色々と準備を積み重ねている段階だ。
ともあれ、すでに「王位継承編」の主要な役者は出揃いつつあるように見える。後は物語が動き出すのみだが、“破滅の日”は本当に到来するのだろうか……。