『キングダム』王騎の死がターニングポイントとなったのは信だけじゃないーー大将軍が変えた二人の名将

 そんな騰が公の戦場に姿を表したのは、蒙武と同じく函谷関防衛戦。戦況に適切な部隊配置と陣形を展開した戦略に驚くところだが、楚の第一将・臨武君に対して見せた圧巻の武力には、秦の大将軍にふさわしい実力を示したと言える。

 さらに、この戦いの中で「蒙武。我が主であった大将軍王騎の死は、お前を強くした」「そして──私は元から強い」と語り、「私には、中華をまたにかけた大将軍王騎を傍らで支え続けた自負がある」と話している。

 しかし、いくら伝説的大将軍を長年支え続けたとはいえ、大将軍のような働きがすぐにできるとは考えにくい。王騎の死後、来たる戦いに向けて、軍備を整えていたのではないだろうか。

 函谷関防衛戦後も安定した戦いを見せており、柔軟な立ち回りと圧倒的な突破力を武器に勝ちを重ねてきた。そんな騰は現在、コミック未収録話にて飛信隊と共に韓への侵攻を開始した。一切の戦闘を行わないという斬新な作戦を打ち出し実行する騰に期待が高まる。

 

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