【漫画】昭和初期、偏屈な小説家と女性編集者の“約束”に涙腺崩壊……切ない読切漫画『椿の四百字』
病の影響で体調が優れない偏屈な小説家・秋津景周。そんな秋津にはもう一つ悩みの種がある。それは職業婦人(編集者)の八雲椿の存在で、いつも明るくズバズバと意見してくる彼女に少しの鬱陶しさと、また別の感情を抱えているようだ。回復の兆しが見られない病状にふさぎ込んだ秋津は、「自分が死んだら追悼のための随筆を書いてほしい」と願いを託すが、八雲からは思いもよらない言葉を向けられて……。
8月下旬、Xで公開された読切漫画『椿の四百字』(死後、追悼してもらいたい小説家と担当編集の話)は、昭和を舞台にしたノスタルジックな作品であり、作家と編集者の切なくも気の利いた物語だ。コミックブリッジ月例賞「ブリ杯」にて「銅ブリ賞」を受賞している、クオリティの高い短編である。
本作を手掛けた澤島さん(@swsm_y)は、7年前にとある同人アンソロジーでオリジナル漫画を描く機会があり、それ以来、漫画を本格的に制作するようになったと振り返る。そんな澤島さんに、本作の制作秘話など話を聞いた。(望月悠木)