【漫画】あざとく見えて、実はいい子? そのギャップに思わずキュンとする“あざといい子”がXで大人気
――Xで4.3万のいいねが付いていますが、この要因をどうお考えですか。
天海杏菜(以下、天海):「あざと女子が実はいい子」というわかりやすいギャップがウケたのかなと思います。あとはSNSの投稿がどうすれば伸びるかを試行錯誤していて、その成果もあるかもしれません。
――本作の着想や制作のきっかけについて教えてください。
天海:あざと系、ぶりっ子系のキャラがもともと好きなんです。嫌われることもある属性ですが、自分なりに「万人に好かれそうな可愛くて面白い、異色のあざとキャラ」を考えてみたのが制作のきっかけでした。
――キャラデザインについてはいかがでしょう?モデルがいたりするのでしょうか。
天海:明確なモデルはいません。わかりやすい記号的なキャラデザインをしてから、その上に自分の考えや出会った人、様々なメディアなどから要素を抽出して付け加え、成形しています。
――天海さんはあざと女子、それに釣られる男性にどのような印象を持たれていますか
天海:あざと女子は可愛い。特にプロフェッショナルを感じるまでの、ぶりっ子が大好きです(笑)。本作では舞台装置的な演出として登場しますが、釣られる男性に対しては特に何も考えたことがないですね。
――「お弁当を持ってきたけど、焼肉弁当を買う」というシーンが印象的でした。OLのリアルを感じる展開のアイデアはどこから浮かぶのでしょう?
天海:会社員らしいシーンはだいたい想像か、思い浮かばない時は社会人経験のある友人や編集さんに聞きながら描いています。そのシーンに関しては、後の南さんにお弁当をあげる展開に繋げるため、このようになりました。
――『南さんはあざといい子』は単行本1巻が先月発売したばかりです。こちらの反響は?
天海:どうなんでしょう、売れててほしいですが……。SNSでは読者さんたちが購入報告を下さったりしていて、ありがたいです。
――今後、本作をどのように描いていこうと考えていますか?
天海:期待に応えつつ、予想を裏切っていきたいです。どんどんハチャメチャかつ濃厚になります。
――憧れ、影響を受けた作品や作家はいますか?
天海:創作の根本に影響してるのは『ひぐらしのなく頃に』や『うみねこのなく頃に』かなと思います。ミーハーなので、面白い作品には何でも影響されやすいですが……。
――作家としての展望、なりたい作家像を教えてください。
天海:たくさんの作品を世に出す、多作な作家になりたいです。その一環として原作担当もやってみたいですね。あとは月並みですが、ヒット作を出してより多くの人に作品を読んでもらうことが今1番の目標です。