『女王はかえらない』で「このミス」大賞受賞の降田天、新作『少女マクベス』発売へ

「このミス」大賞の降田天が新作刊行へ

 『女王はかえらない』で第13回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞したミステリー作家・降田天(執筆担当の鮎川颯とプロット担当の萩野瑛によるユニット)の最新作『少女マクベス』が、8月28日に双葉社より刊行される。(メイン画像:『少女マクベス』(仮題:『殺人者のオーディション』)プルーフ)

 降田天が今作で描くのは「演劇学校」を舞台とした学園ミステリー。学内一の天才と謳われた劇作家志望の女子生徒が、自身の手がける「マクベス」の上演中に舞台から不審な転落死を遂げる。彼女の死の真相とは――。

■著名劇作家の推薦文
――神と崇められた少女の死の謎を縦軸に、演劇にかける少女達の情熱と闇を横軸に、丁寧に描かれた青春の一瞬。
中島かずき (劇団☆新感線 座付作家・脚本家)

――美しい花。毒を含んでいる。花びらを1枚また1枚と毟り取っていくと指先から毒に侵されていく。才能を取り巻く羨望と嫉妬という毒だ。
末満健一 (舞台「刀剣乱舞」脚本・演出、舞台「TRUMP」シリーズ作・演出家)

■あらすじ
女子生徒だけの演劇学校に入学した結城さやかは、劇作家を目指している。同学年には同じく劇作家志望で、学内一の天才と謳われる設楽了(したら・りょう)がいた。了は俳優の能力を引き出し、観客を魅了する舞台を作り上げる卓越した才能をもっていた。了の手がける舞台に上がりたい、了に認められたいと俳優志望の生徒達はこぞって渇望する。周囲から「神」とまで崇められた了は、横暴な振る舞いをしても良い舞台を作るためだと許された。

しかし了は突然、自分の手がける演劇の上演中に、舞台から不審な転落死を遂げる。事故だと片づけられたが、翌年の春に入学してきた新入生・藤代貴水(ふじしろ・たかみ)は全校生徒の前で宣言した。「わたしは、設楽了の死の真相を調べに来ました」――さやかは貴水とともに了と生前関わりがあった生徒を調べることになり……演劇を愛する生徒達が内に潜んだ「殺人者」を暴き出す、学園青春ミステリー!

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