【重版情報】夏休みにおすすめ! 少年たちそれぞれの心の成長をみずみずしく描いた『青いスタートライン』
佐渡の海を舞台に、遠泳の大会にいどむことになった少年の出会いと絆、それぞれの心の成長をさわやかに描いたひと夏の物語『青いスタートライン』(ポプラ社)が12刷となった。
夏休みの間、一人で佐渡の祖母宅で過ごすことになった小5の颯太。出産をひかえ体調の優れない母への複雑な思いや、芯がなく、いつも友達のペースに合わせてしまう自分への自己嫌悪などを抱えている。久しぶりにおとずれた佐渡で、颯太が見たのは、佐渡で行われる遠泳の大会の映像。いとこの女の子・あおいの堂々とした泳ぎ、参加者のきらきらとした笑顔に、思わず颯太も1キロの遠泳に挑戦することを決意する。25メートルしか泳げない颯太のために、祖母は元教え子の17歳の青年・夏生に特訓を頼み……。「泳ぎきったら、きっと変われる」迷いのなかを、希望と未来を見つめておよぎだす、少年たちのひと夏の物語。
夏休みを舞台に成長していく少年の姿は、これからの時期に楽しむのにピッタリの作品ではないだろうか。読書感想文にもおすすめの一冊だ。