19世紀末の西洋で流行した美しい小型印刷物を集成『クロモスの世界』に注目

19世紀末の西洋で流行した美しい小型印刷物を集成『クロモスの世界』

 書籍『クロモスの世界 19世紀末に花開いた小さな印刷芸術』(グラフィック社)が、2024年7月に刊行される。

 多色刷り石版印刷術の発明とともに生まれ、世紀末ヨーロッパの社交や趣味を美しく彩った印刷物「クロモス」。人々は花、子ども、天使、動物など多種多様なモチーフを精巧な印刷と加工でかたどったクロモスで手紙やグリーティングカード、お菓子、アルバムなどを飾り、友人や家族、恋人への思いを伝えた。

 しかし、このような流行もつかの間、クロモスは20世紀という時代の到来とともに時代遅れなものとして忘れさられていった。本書はそんなクロモスの貴重なコレクション約800点を紹介したビジュアルブックとなっている。

書籍情報

書名:クロモスの世界 19世紀末に花開いた小さな印刷芸術
編著者:谷口江里也
発売日:2024年7月
仕様:B6判 並製 総240頁
定価:2,310円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3888-7

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