【漫画】アイスを食べて帰っていると、兄にねだられて……兄妹の何気ない日常が描かれたSNS漫画が微笑ましい

【漫画】アイス食べて帰っていると兄にねだられた

ーー本作を創作したきっかけを教えてください。

rikopin:本作は私がはじめて制作した漫画です。そのため、なるべく単純な物語から描きはじめた方がよいと思い日常的なお話にしました。

 登場人物の関係として恋人や友人といったものも考えましたが、これらの関係は多くの作品でも取り上げられているかと思い……。自分に年上の姉がいることもあいまって、本作では兄妹という関係を描きました。

ーー恋人や友人とは異なる、兄弟や姉妹といった関係の魅力とは?

rikopin:独特の親密さ、気軽に話せるような距離感が魅力だと思います。もちろん恋人や友人と親しい関係を築くことはできると思いますが、無意識のうちに相手を傷つけないよう自分を抑え込んだり、相手を気遣って自分を演じたりすることも多いと感じていて。

 対照的に家族と過ごす際には相手に意見を合わせたり、過度なリアクションを取ることは少なく、より自然な自分を出せることが多いと思います。恋人や友人といった他者では築くことができない、普段から一緒に過ごしている家族だからこその関係にはあると思い、家族だからこその絶妙な距離感が素敵だと感じます。

ーー印象に残っているシーンは?

rikopin:冒頭の4ページ、兄と妹が会話をせず、真顔でお互いを見つめ合っているシーンです。あえて2人を無表情に描くことで、お互いが自然体で在れる、兄と妹の親しい関係を表現できると考えていました。2人の距離感を表現するため何度も描き直したシーンであるため、今でも印象に残っています。

ーー兄妹の2人を描くなかで意識したことは?

rikopin:お互いの性格が似るように描きました。少し気だるげで、脱力している雰囲気を出せるように表情やしぐさを考えました。また2人は美人・美形という設定でもあります。ただ前面には気だるげな雰囲気が出るようにしつつ、後から「そういえば2人とも顔立ちが整っていた」と感じられるように2人を描きました。

 性格もそうですが、2人が見た目で兄妹だとわかる雰囲気を出したいと思い、2人ともサラサラとした前髪にしました。ただ周りから「2人はやっぱり兄妹だね」と言われると、本人たちは「いや、似てないし」と言うと思います。

ーー本作、または漫画を描こうと思ったきっかけは?

rikopin:昔から漫画が大好きで、いつか自分も漫画を描きたいなと思っていました。ただ漫画を描くことは自分にとって勇気が必要なことでした。描きはじめたら漫画だけに集中し本気で描かなければいけないと思い、進路や将来のことも考えると漫画を描くことに踏み切れなかったです。

 ただ社会人となり、ふとしたときに今後の自分の人生について考えて……。自分の本当にやりたかったことを我慢しながら別のことに取り組むことに違和感を抱き、どうせならやりたいことを少しずつでもいいからやってみようと思いました。そう思った瞬間から漫画を全力で描いてみようと思うことができ、漫画を描く練習として本作を制作しました。

ーー実際に漫画を描いてみて、どんな気持ちを抱いた?

rikopin:何を描いたらいいかわからず、葛藤しながら本作をつくったので、物語をつくることは難しいと感じました。ただ描いていくうちにどんどんとアイデアが浮かんできて、このシーンはここをこうしたらもっと面白くなるんじゃないかとか、このシーンは斜めから見ている構図にしたら読者にインパクトを与えられるんじゃないかとかーー。

 そういったことを考えながら描いていくうちに、自分の口角が自然と上がっていました。漫画を描くことは大変でしたが、やりがいはありますし、今では自分のやりたいことに踏み切れてよかったと感じます。

ーー今後の目標を教えてください。

rikopin:本作を制作するなかで、やはり自分は絵や漫画を描くことが好きだと感じたので、これからも描くことを続けたいと思っています。本作に登場した2人の続きも、ゆっくりですが更新していきたいです。

 他にも恋愛を絡めた話、バトル漫画やファンタジー漫画といった、いろんなジャンルのアイデアもあるので、少しずつ練習しながらさまざまな漫画やイラスト作品を描き、活動の幅を広げていけたらいいなと思っています。

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