『鬼滅の刃』凪、『NARUTO』八卦掌回天、『ダイの大冒険』天地魔闘の構え……少年漫画の“最強の防御技”といえば?
一撃必殺で相手を倒したり、大ピンチの局面を打ち破ったりと、少年漫画に登場する攻撃技に胸を熱くした人も多いのではないだろうか。実際に「どの攻撃技が一番強い?」などと議論の的になることも多いが、一見影が薄く見える「防御技」にも最強のものが存在する。今回は、人気少年漫画の「最強の防御技」をご紹介しよう。
『鬼滅の刃』に登場する防御特化型の技とは
累計発行部数1億5000万部を突破し、アニメも大ヒットを記録した『鬼滅の刃』。主人公たちが属する「鬼殺隊」は刀で鬼と戦うため、その特性上攻撃技ばかりだと思われがちだ。しかし、水柱・冨岡義勇が使う水の呼吸・拾壱ノ型「凪」はれっきとした防御技である。
初めて「凪」が登場したのは、那田蜘蛛山で下弦の伍・累と戦った時。炭治郎では歯が立たなかった累の“多数の糸を操る攻撃”を、冨岡は「凪」ですべて無効化した。自身の間合いに入った攻撃は、すべてが凪いで“無”になる防御技。あまりの高速の防御に、累は何が起こったかわからないまま首を落とされて絶命した。
無限城での対猗窩座戦や無惨との戦いでも、すべての攻撃を無効化はできなかったものの大いに活躍した技である。また、じつは「凪」は歴代受け継がれた型ではなく、冨岡自身が編み出した技だというのもカッコいい。
白眼の持ち主だからこそ自力習得できた「八卦掌回天」
『NARUTO』に登場する「八卦掌回天」も防御技としてかなり強力だ。同技を使う日向ネジは、物体を透視したり何kmも離れた場所まで見渡せる「白眼」の持ち主。また、白眼はほぼ360度の視界を持つ。「八卦掌回天」はこの白眼で相手の攻撃を見切り全身からチャクラを放出、攻撃を受け止めると同時に体をコマのように回転させ、弾き返すという技である。
手裏剣などの飛び道具はもちろん、忍術や体術などあらゆる物理攻撃を弾き返せる同技。要するに回転を利用して弾き返しているだけのシンプルな技だが、本来は日向の宗家のみに代々伝えられるもの。分家であるネジには伝授されていないのだが、なんとネジは自力で習得したというからすごい才能だ。