無脊椎動物は“宇宙人よりも宇宙人”? 『海のへんな生きもの事典』で学ぶ「ほねなし」の世界とは
『海のへんな生きもの事典 ありえないほねなし』(文/ひとでちゃん、イラスト/ワタナベケンイチ)が、山と溪谷社から3月18日に刊行される。ユニークな姿や生態を持つ「無脊椎動物」を楽しく紹介する一冊だ。
「口と肛門が一緒」「頭から足が生えている」「体のほとんどが生殖器」「腕一本から体全体が再生」「あるとき、自分が2つに分裂」……。このように不思議な生態を持つのが、地球にいる無脊椎動物こと“ほねなし”だ。背骨がないから姿形も生き方も自由自在な「海のほねなし」の魅力を、親しみやすいイラストをまじえてたっぷりと紹介している。
さらに、最終章では全34動物門(動物の分類階級の1つ)をイラストつきで解説。実は約34に分けられる動物のグループのうち、33はすべてほねなしである。知られざるほねなしの世界を垣間見れば、動物観も変わるかもしれない。ぜひチェックしてみよう。
【写真】究極のスリムボディ!不思議な「ウミグモ」の生態など、楽しい“ほねなし”の生態を試し読み
◯著者略歴
文・イラスト(part4) ひとでちゃん
1988年、栃木県生まれ。つくば市を拠点とする自然科学教育普及団体「地球レーベル」代表。ヒトデ研究者。新潟大学理学部生物学科卒業後、ヒトデの研究をすべく東京大学大学院理学系研究科へ進学。博士前期課程を修了し、公益財団法人水産無脊椎動物研究所に。退所後、海の生きものの魅力を伝えるための活動を開始。イベント講師や情報発信、イラストの制作などを精力的に行う。
イラスト ワタナベケンイチ
1976年2月18日生まれ。イラストレーター。右利き。1996年より立花文穂を師事。1999年西瓜糖にて初個展。2000年H Bファイルコンペ藤枝リュウジ大賞受賞。雑誌、広告、演劇ポスター等のイラストや、絵本、書籍などの装画・挿画を手がける。主な書籍に『暇と退屈の倫理学』國分功一郎著(太田出版)、『ギケイキ1・2・3』町田康著(河出書房新社)、『まいにちをよくする500の言葉』松浦弥太郎著(PHP研究所)など多数。
◯書誌データ
書名:海のへんな生きもの事典 ありえないほねなし
文:ひとでちゃん
イラスト:ワタナベケンイチ
発売日:2024年3月18日
定価:1760円(本体1600円+税10%)
160ページ/46版/4色刷
https://www.yamakei.co.jp/products/2823064030.html