「ラッコ鍋」に「樺太島大サーカス」……映画『ゴールデンカムイ』続編で見てみたいシーンは?
ギャグ満載の「樺太大サーカス」にも再現希望の声が上がっている。杉元は、自分のことを死んだと思っているアシリパ(※リは小文字)に己の存在を伝えるため、サーカスに出演し注目を集めることを思いつく。畳み掛けるような大量のギャグが魅力のこのエピソードだが、特に読者を困惑させたのは少女団として可愛らしい少女に紛れ踊る谷垣源次郎の存在だろう。
要領の悪い谷垣は、少女団の一員としてダンスの練習に励むも上手くいかず、コーチのフミエに厳しく叱責される。髭面マッチョが「俺は少女団のお荷物です…ッ」と涙を溢すのは非常に迫力がある。そして、少女団の仲間に支えられ初舞台を成功させた谷垣は、踊り子として一歩成長する。まるで少女漫画の主人公のような美しい成長物語だ。成長したのが胸毛たっぷりの成人男性でなければ――。
一方で、尺や大人の事情で省かれてしまうだろうエピソードについても話題になっていた。特に、動物好きが高じてヒグマと交尾しようとする変態・姉畑支遁に焦点を当てた「支遁動物記編」が最有力候補に挙がっている。
癖になる世界観とキャラクターで、完結してなお人気の衰えない『ゴールデンカムイ』。原作には原作の、アニメにはアニメの、実写化には実写化の魅力がある。まずは秋のドラマ版を楽しみに待ちたい。