有吉弘行、SF漫画『菌と鉄』にハマる? 漫画ファンの信頼厚い審美眼
タレントの有吉弘行が2月5日、自身のXで一言『菌と鉄』(片山あやか)という漫画のタイトルをポスト。自身がCMキャラクターを務めてきた電子コミックサービス「めちゃコミ」のリンクをつけ、ファンに同作を紹介した。
菌と鉄 #めちゃコミック #めちゃコミ https://t.co/ktn2wmzRSS
— 有吉弘行 (@ariyoshihiroiki) February 5, 2024
有吉は漫画好きで知られ、SNSやラジオでたびたびお気に入りの作品について語ってきた。『HUNTER×HUNTER』のような定番作品から、『九条の大罪』や『満州アヘンスクワッド』のようなアウトローもの、あるいは『ダンダダン』や『筋肉島』という「少年ジャンプ+」で連載中の話題作&怪作まで幅広くカバーしている。
その上で、知られざる名作を発掘しようとか、漫画好きに響くコアな作品を評価しようという捻り方はせず、気取らずストレートに「面白い」漫画をピックアップしている印象があり、有吉の推薦を機に作品を手に取るファンは少なくない。漫画ファンからすると「王道」かもしれないが、普段それほど読まない人にとっては新鮮なタイトルが多いはずだ。
今回有吉がポストした『菌と鉄』は、2021年より「別冊少年マガジン」(講談社)で連載中のSF&ダークファンタジーだ。本作の舞台は、菌類が発達し、いわば「きのこ」が人間を支配するに至った世界。人々は「アミガサ」と呼ばれる存在に完全にコントロールされている。そんななか、文字が読めないゆえに洗脳を逃れている主人公・ダンテは、ある少女との出会いをきっかけにレジスタンスの一員となりーーという物語で、想像を超える展開が読者の心をつかんでいる。
ちなみに本作は、連載開始の段階で『進撃の巨人』諫山創の猛プッシュを受けている。『菌と鉄』も外界と居住区を隔てる壁がある世界で、「巨人」を「きのこ」に置き換えれば、近い構造を持った物語ではある。“ポスト進撃”という評価もあるが、別の面白さも多く見出せる作品であり、未読の方はこの機会にチェックしていただきたい。