『呪術廻戦』釘崎野薔薇は戻ってくる? 五条悟が“教師の顔”を捨てる理由と「共鳴り」の進化フラグ
※本稿は『呪術廻戦』ジャンプ本誌連載分の内容を含みます。ネタバレにご注意ください。
作者・芥見下々の発言から、『呪術廻戦』は2024年中に完結を迎えるのではないかという予想が濃厚となっている。実際に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されている本編では、ここしばらく怒涛の展開が繰り広げられている最中だ。
とはいえ、まだ作中には未回収のフラグがいくつも存在している。とくに多くの読者が気にしているのは、長らく宙づりになっている釘崎野薔薇の扱いだろう。
あらためて振り返ると、釘崎は序盤こそレギュラー格の立ち位置だったが、「渋谷事変」以降は物語から退場している。特級呪霊・真人との対戦中に術式「無為転変」が直撃し、頭部を吹き飛ばされたからだ。直後の釘崎はピクリとも動くことなく、その様子を観察した新田新からも「多分死んでますよ」と言われていた。
しかし絶望的な状況ではあるものの、その後の復活を仄めかすような描写も多い。たとえば死亡直後に新田によって処置を受けており、傷を悪化させず、身体の状態を保つことができる術式を施されている。その際に「助かる可能性は0じゃない」とも言われており、明らかに読者に希望を持たせるような描写となっていた。
また、芥見は2021年にTV番組『漫道コバヤシ』(フジテレビONE)に出演した際に、釘崎が「死にたてホヤホヤ」の状態で保たれていることに言及していた。その後の処置次第によって、助かる見込みがあるような含みのある言い方もしていたため、なおさら釘崎の復活が期待されている。
その一方で“釘崎の物語”が「渋谷事変」で終わることについても、若干の違和感が否めない。釘崎には故郷にふみ、沙織という友人が存在しており、過去の回想という形でちょっとしたエピソードが描かれていた。3人でいつか再会することを約束していたこともあり、このまま終われば不完全燃焼のようにも感じられる。
そして最近『週刊少年ジャンプ』本誌で描かれているエピソードにおいても、釘崎の復活を予感させるような描写を見出せる。キーマンとなるのは、釘崎にとって生徒と教師の関係にあたる五条悟だ。