『ONE PIECE』悪魔の実、能力を奪うことができるのは本当? 「能力者を食べる」など3つの説を検証
『ワンピ―ス』に登場する悪魔の実は、物語が最終章を迎えた今でもすべての謎が解明されたわけではない。わかっていることの1つが、悪魔の実の持ち主が命を落とすと、世界のどこかで同じ能力を秘めた実が誕生するということだ。そして悪魔の実の能力を得るには、単純に直接実を食べればいいのだが、それ以外にも能力を得られる方法があるらしい。今回は『ワンピ―ス』において、悪魔の実の特殊能力を得る方法を整理してみよう。
(参考:<a href="https://realsound.jp/book/2023/06/post-1353657.html/20230617-onepiece01">【写真】日本人形の老舗が作った『ONE PIECE』フィギュアが凄すぎる</a>)
能力者を丸ごと食べる? リンリンが能力を獲得した方法
まず悪魔の実を直接食べずに能力を得たとされるのは、ビッグ・マム海賊団船長のシャーロット・リンリン(通称ビッグ・マム)だ。リンリンは6歳のときに、ソルソルの実の能力を持つマザー・カルメルを丸ごと食べてその能力を獲得したと言われている。ただ実際にカルメルを食べている様子がコミックなどで描かれていたわけではない。
自身の誕生日パーティーで大好きなセムラで作られたクロカンブッシュをプレゼントされたリンリン。嬉しさのあまり泣きながら夢中で食べ続け、気がつけば周りにいたカルメルやお友達がこつ然といなくなっていた……。その後リンリンは、カルメルが生前披露した手品をマネしてみると花が歌い始める。このことから、リンリンが魂を操れるソルソルの実の能力を使ったことが確認できた。
このシーンを見た読者からは「悪魔の実の能力者を丸ごと食べたら、その能力が宿るのでは?」という意見が続出。しかし過去に両親に捨てられたリンリンは、代わりに育ててくれたカルメルを恩人のように慕っていた。そんなカルメルを気づかずに食べてしまったことに、「あまりにも悲しすぎる」「背筋が凍り付いた」という悲しみと恐怖の声もネット上には溢れていた。
黒ひげがグラグラの実を奪った方法が謎すぎる
黒ひげによる白ひげの能力の奪い方も非常に独特な方法だった。白ひげは世界を滅ぼしうる力と称されるグラグラの実の能力を持つ大海賊だったが、マリンフォードで傘下の大渦蜘蛛スクアードに刺され、極悪犯罪者を引き連れた黒ひげたちに猛襲され力尽きる。その後黒ひげが絶命した白ひげと一緒に一枚の布に覆い被さると、グラグラの実の能力は黒ひげのものとなっていた。カルメルのときと違った点は、能力を奪われた後も白ひげの遺体が残っていたことだ。
このシーンに対しては「黒ひげはヤミヤミの実の能力で、白ひげの能力を引きずり込んで奪ったのかも」「白ひげの体の一部を取り入れたのでは?」など、さまざまな意見が飛び交っていた。
以上のことから悪魔の実の能力を得るためには、「悪魔の実を直接食べること」「悪魔の実の能力者を丸ごと食べること(体は残らない)」「何らかの方法を使って悪魔の実の能力者から能力だけ奪う(体は残る)」の少なくとも3つの方法があることが予想される。
一方で悪魔の実を直接食べる以外に能力を得る方法について、「リンリンがカルメルを食べたのは状況証拠しかない」「黒ひげがグラグラの実の能力を奪えたのは、実は布に何か仕込まれていた?」といった指摘もある。「伏線が凄すぎる」とよく話題になる『ワンピース』だけに、あらゆる可能性に考えを巡らせる読者は少なくない。ちなみに作者の尾田栄一郎は、読者からの「ルフィを食ったらゴム人間になれますか?」という質問に対して「食中毒になる」と答えている。
謎に包まれた展開が多い『ワンピース』だが、最終章に突入したことから悪魔の実の真実が明らかになる日もそう遠くないだろう。それまでは考察を楽しみながら今後の物語を見守りたい。