『ONE PIECE』残された強力な「悪魔の実」は? 最終章に登場しそうな能力を考察
国民的コミック『ONE PIECE』が4週間の休載を経て、「週刊少年ジャンプ」7月18日発売号よりいよいよ再開。7月22日には『ワンピースの日』が控えており、さらに大きな盛り上がりを見せそうだ。
連載は最終章を迎えており、毎号のように重要キャラクターが登場し、物語の核心に迫る新事実が明かされている。そのなかで気になるのは、既存の能力より強力な「悪魔の実」は残されているのか、ということだ。
食べたものにさまざまな能力を与え、その代わりに海に嫌われる呪いをかける「悪魔の実」。あらためておさらいしておくと、能力の系統として3種類に大別される。もっとも多くの種類が確認されているのが、多種多様な能力をもたらす「超人(パラミシア)系」。動物に体を変えられるようになる「動物(ゾオン)系」。そして、能力者の体を自然物や自然現象そのものに変化させ、自在に操ることができるようになる希少種「自然(ロギア)系」だ。
最終章で新たに登場してインパクトがありそうなのは、動物系の「古代種」や「幻獣種」も有力だが、何よりこれまで猛威を奮ってきた「自然系」だろう。
ルフィが最も苦戦した“ボス”の一人であるサー・クロコダイルのスナスナの実(砂)、今も作中最強格と目されるエネルのゴロゴロの実(雷)、海軍大将が備える恐るべき能力としてピカピカの実(光/ボルサリーノ)やマグマグの実(マグマ/サカズキ)、そしてラスボス感のある“黒ひげ”ことティーチが有するヤミヤミの実(闇)などがあり、現在ではその実体にダメージを与える「覇気」の存在で攻略の糸口は見えやすくなっているが、多くの相手にとって絶望的な戦力なのは変わらない。
ちなみに、“白ひげ”エドワード・ニューゲートからティーチが奪った「グラグラの実」は、地震という自然現象を起こす自然系ではなく、振動を起こす超人系に分類されている。
砂や沼から雷に光、闇、雪に氷、炎にマグマ、森やガスと、様々な自然物に関する能力が登場してきたなかで、残る強力な能力は何があるのか。RPGなどでスタンダードな「火・風・水・土」の4属性から考えてみると、火は登場済み、「水」は「海(※湖や風呂など、水が溜まっている場所を含む)に嫌われる」という悪魔の実の性質上、扱いが難しそうで、「カゼカゼ」と「ツチツチ」(スナスナの上位種?)は十分に考えられそうだ。
そして「カゼカゼの実」は、ルフィの父であり、革命軍総司令官のモンキー・D・ドラゴンが保有する能力なのではないか、という説がファンの間で考察されて久しい。根拠として語られるのは、記念すべき第100話「伝説は始まった」。ルフィが、こちらも自然系「モクモクの実」(煙)の能力者である海軍のスモーカーに捕えられていたなかで、「突風」と共にドラゴンが現れ、窮地を救って見せている。天候は「嵐」で、覚醒したカゼカゼの実の能力で起こしたものだったとしたら……と、想像が広がってしまう。
多くのファンが「悪魔の実」について縦横無尽に考察を広げてきたなかでも、驚きの新能力を生み出すのが、天才・尾田栄一郎だ。今後どんな能力者が登場するのか、想像を広げながら物語の続きを楽しみたい。