『東京リベンジャーズ』寡黙キャラからの急変! 三途春千夜が取った驚きの行動を振り返る

『東リベ』三途春千夜の魅力

※本稿は『東京卍リベンジャーズ』のネタバレを含みます。原作未読の方はご注意ください。

 アニメ『東京リベンジャーズ』三期でひときわ目を惹く人物、三途春千夜。名前のインパクトだけではなく、中性的なルックスに怪しさを感じさせる黒マスクがより存在感を強調する。

 「天竺編」では伍番隊隊長・ムーチョ(武藤泰宏)と共に東京卍會の裏切り者として登場したが、残念なことにこの章だけでは春千夜の人物像が謎めいたまま。『東リベ』の中で一、二を争うレベルの凶暴性を持つのに、その事実が明かされるのはかなり先となる。

 今回は三途春千夜のファンにおくる記事だ。想像の斜め上をいく恐ろしき行動の数々をプレイバックして、より彼への理解を深めていこうではないか。ここから先は原作のネタバレを含むため、アニメ派のファンはぜひご注意いただきたい。

梵天では“裏社会の模範的な人物”に

 登場初期は寡黙で従順、何を考えているか分からない硬派な印象が強い春千夜。目を奪われるほどの美貌とは裏腹に、堂に入った構えが副隊長としての威厳を見せる。

 気難しく真面目な人物なのだろうかと思いきや、未来の梵天では何やらアウトな薬を服用しているではないか。当初のイメージとは打って変わって口数が増え、一瞬「本当に同一人物か?」と疑うほどの豹変ぶりである。

 完全に裏社会の模範的な人物と化し、躊躇いもなく制裁を与える姿にはこちらも戦慄するほど。

 彼の名言(?)となった「スクラップ(死体)だろ!」も、金髪ロング時代の彼からは想像もつかぬ発言だ。まさかムーチョの部下がこんなヤバイ人物だったなんて、と多くの人々は度肝を抜かれたことだろう。

「居場所」の軸となる人物をあっさりと斬る!

 出所後のムーチョを斬りつけた番外編のエピソード。まだあの時点では春千夜の全てが明かされていなかったため、読者は激しく大混乱。彼が口にする「裏切り者」の意味がよく分からぬまま物語は進んでゆく。

 もちろんムーチョを殺害した意味やマイキーへの思いはのちのち明らかになるものの、隊長を欺き続け、王(マイキー)以外は眼中になかった執着が何よりも恐ろしい。寡黙な三途春千夜の本当の姿を知る回となった。

 ただ殺害しただけではなく、最終ページの街頭ニュースを見つめる何とも言えぬ表情からも底なしの凶暴さが滲み出ている。

関東事変での好戦的な姿勢、容赦のない暴走ぶり

 真の姿を現した春千夜は饒舌なキャラへと変貌を遂げ、関東事変では好戦的な姿勢を見せた。関東卍會では副総長に任命され、二代目 東京卍會を激しく煽り、実の妹を平気で殴るといった暴走っぷり。マイキーに暴れ馬と呼ばれただけはある、とても残忍な行為だ。

 彼の行動は上記だけに留まらず、抗争中に列車事故を起こして皆殺しを狙う。王以外を一掃するにはとても斬新な発想だが、あまりにクレイジーすぎてこちらも頭が追い付かない。

 どう考えても悪人以外の何物でもないのだが、春千夜のちょっと可愛い部分はツメが甘いところ。

 いざ列車を前にすると操作方法が分からなかったのだ。ガチャガチャと動かした末に動かすことができたものの、勢いで挑んだ彼の大雑把さには少し笑ってしまう。

 緊迫した場面の中でのヌケている行動も、読者がちょっぴり驚いた(あるいは萌えた)ポイントの一つ。同時に三途春千夜の人間味を感じる(?)不思議なシーンでもあると言えようか。

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