『はじめの一歩』森川ジョージ、体調不良からの復帰を報告「40年ほどの間に漫画業界の環境がずいぶん良くなっている」

森川ジョージ、体調不良からの復帰を報告

  ボクシング漫画の金字塔『はじめの一歩』の作者・森川ジョージが9月8日にXを更新。新型コロナウイルスに罹患していたことを明かし、原稿が手につかないほどの頭痛と、38度~40度を乱高下する熱に悩まされていたとポストした。

  この森川のポストに対し、森川と親しい漫画家のつくしあきひとなど、多くの漫画家がお見舞いの声を寄せた。森川は翌9日には体調がだいぶ回復してきた旨をポスト。14日にはファンに向けて、「通常業務に戻りました。ご心配おかけしました」と報告した。

  併せて、森川は漫画界の変化についても述べた。「40年ほど漫画業界にいますがずいぶん変わりましたね。『最優先は作家の体調』と一も二もなく編集部は休みをくれました」と、編集部に謝辞を述べつつ、「突然穴をあけてもどうにかなる体制を築いているのも素晴らしい。漫画を描ける状態や環境に感謝します。ありがとうございます」と語った。

 

  ご存知のように、かつての漫画界では締切は絶対であり、連載に穴をあけることは許されないという風潮が根強かった。漫画家が病気と闘いながら漫画を執筆したというエピソードは多い。例えば、鳥山明は高熱にうなされながら『Dr.スランプ』の原稿を執筆、なんとか完成させたものの、ペン入れをした記憶がないという凄まじいエピソードがある。

 こうした雰囲気が、近年の漫画界ではだいぶ緩和されつつある。編集部側も漫画家には体調が悪い時には休んでもらうよう、配慮するようになったのだろう。「ジャンプ」でも「マガジン」でも、作品の休載はごく普通に見られるようになった。某漫画のように連載再開が都度ニュースになる事例もあるが、とにかく編集部が漫画家に対して優しい存在になりつつある。

  これは読者も同様だ。かつて、漫画が休載になると読者は怒り狂ったり、ショックで落ち込んだりするものだった。最近ではXやSNSをみると、漫画家に優しい言葉をかける読者が多い、というかほとんどだ。これは、雑誌でリアルタイムで漫画を読む文化が衰退し、単行本で読むのが一般的になっている影響もあるのかもしれない。

  なお、『はじめの一歩』公式Xは、「森川先生の体調不良により、今週号と来週号は一歩はお休みです。再開は43号を予定しております」とポストした。現在は41号が発売中なので、連載再開は2号後となる。ファンは連載再開を楽しみに待ちたい。

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