【ネタバレなし】待望の『シティーハンター』劇場版、原作ファンの注目ポイントは？　原作未登場の企業やキャラクターも

　9月8日、ついに公開された『劇場版シティーハンター 天使の涙（エンジェルダスト）』。2019年公開された映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』が完全オリジナルストーリーだったことに対し、本作では主人公・冴羽獠の過去や、その育ての父・海原神の対決シーンが描かれている。本稿ではネタバレを避け、特報映像や公式サイトの事前情報から考えられる、原作ファン注目のポイントをまとめておきたい。

戦場の兵士を超人化する闇のテクノロジー「エンジェルダスト」とは

　タイトルにもなっている「天使の涙」（エンジェルダスト）とは、日本進出を狙う麻薬密売組織によって売りさばかれたドラッグのこと。原作漫画では「警官が20発以上弾を打ち込んでも人を生かし続けた悪魔の薬」と説明されており、冴羽の相棒である槇村秀幸は、エンジェルダストによってゾンビ化した殺し屋に殺されてしまう。

　アニメ版で「天使の涙」（エンジェルダスト）に言及されたのは、槇村秀幸の死が描かれた第一期アニメの5話のみ。さらに、麻薬組織の名称も、原作では「ユニオンテオーペ」だが、アニメでは「赤いペガサス」へと変わっていたが、槇村秀幸といういまも愛されるキャラクターに深くかかわるエピソードだけに、鮮烈な印象を残している。

　今回の新作映画では、赤いペガサスに加えて、「バイオ企業ゾルティック社」という企業名も登場しており、アニメシリーズからの設定や海原がストーリーにどう絡んでくるかが、原作ファンが注目したいポイントのひとつと言えるだろう。