『伊集院静さんが好きすぎて』 三又又三さんと行く、聖地巡礼旅・なぎさホテル
澤井:誰なんですか?
三又:あの甲本ヒロトさんだよ! びっくりしたよ、街ですれ違ったんだから。
澤井:え! 本物ですか?
三又;もちろん。しかもさそんなことあったら、もうその日の話は普通終わると思うじゃん! これが違う。江ノ電乗ってね、由比ガ浜へ行ったの。駅のホームに高校生がいっぱいいてね、ふとみてたらなんかみた顔がいるわけ。
澤井:今度は誰なんです?
三又:なんとさ、今度はワンピース着た小泉今日子さん。気づいた瞬間「あああ〜って!」俺だけが絶句しちゃったよ。
澤井:すごい! そんなこと滅多にないですよ。
三又:全部回収したんだよね! トンビからの甲本ヒロト、小泉今日子だよ。大好きなレジェンド2人に会えるなんてさ。 ただ、凄い恥ずかしいこともあって……。そのとき、僕、高倉健さんばりの黒い帽子を深く被っていて。 あまちゃんの打ち上げで一緒だったのもあったから、ジリジリ近づいて「小泉さん!」って声をかけようとしたら、あり得ないほどの猛ダッシュで逃げられて(笑)。
澤井:引きが凄いですね〜(笑)。
三又:そんなこともあって『なぎさホテル』からは色々影響を受けて。俺にも伊集院さんのような“なぎさホテル”がないかなって思うようになったのね。 そんなときに「80平米の最上階の部屋を住んで良いよ」 って人が現れたのよ。直感で俺にとってのなぎさホテルがきたとその時思ったよ。場所は江戸川で、ディズニーランドが見えたから花火も見られるのよ。でもオーナーがコロナ禍で色々あったみたいでさ。 俺、毎月賃貸料払ってる。
澤井:やっぱり伊集院静さんにはなれないみたいですね(笑)。三又さんは、伊集院さんがなぎさホテルに7年あまり住めた理由はどこにあると思いますか?
三又:可能性を支配人に感じさせたんだろうね。
澤井:そういうことですよね。 なぎさホテルを読んでいると支配人さんの伊集院さんに対する待遇が全然違うじゃないですか。 ホテルの住んでいた部屋も狭い部屋から、どんどん景色の良い部屋にグレードアップしていくんですよね。
三又:しかも外車乗っていたんだでしょ。恐ろしいよ。
澤井:それに広告代理店に勤めているときにCMの撮影で知り合った女優の夏目雅子さんとそこで交際が始まる。
三又:広告代理店時代には、ビートたけしさんとも野球しているんだよね。 それからもたけしさんと伊集院さんがたまに会っていると聞くとさ、いいな〜って思う。あと、水道橋博士が心の病になったとき、伊集院さんは手紙を送っているんだよね。
澤井:そんなこともあったんですか。