『北斗の拳』の人気キャラ、レイに雑魚キャラ疑惑が浮上? 果たして強いのか弱いのか……
1983年~1988年まで「週刊少年ジャンプ」で連載していた人気漫画『北斗の拳』。TVアニメ化だけにとどまらず、劇場版も公開されるなど社会を席巻したほどの人気作だ。
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ケンシロウやラオウなど強者ぞろいのキャラがひしめく中、ネット上ではケンシロウの相棒であるレイについて「強キャラ感出してるけど実は弱いよね?」といった声が聞かれる。その要因について考察してみよう。
ライガ・フウガ戦が分岐点?
レイは南斗六聖拳の1つである「南斗水鳥拳」の継承者だ。“義の宿星”を背負っており、自身の愛する者や恩義のある者に対しては命を賭してでも戦うという宿命を持っている。代表的な技である「南斗水鳥拳」のほか、「飛翔白麗」や「断己相殺拳」、「飛燕流舞」などの技があるが、どの技も戦う相手を魅了するほどの美しさを持っているのが特徴といえるだろう。
レイの当初の目的は、妹・アイリを結婚前に連れ去り、さらに両親を惨殺したジャギへの復讐だった。作中ではケンシロウと共に行動していく中で次第に良き相棒という立ち位置になっていく。またマミヤへの想いを抱きつつ、ケンシロウに好意を寄せている彼女を見守るスタンスだったレイ。マミヤに対するレイの一途な想いに切なさを感じた人も多かったのではないだろうか?
そんなレイが“雑魚キャラ”呼ばわりされる所以とは一体何なのだろう。1つ考えられるのはライガ・フウガ戦でのレイのイメージだ。双子であるライガとフウガは実弟を人質に取られ、やむなくカサンドラの門番を務めていた。
そこへケンシロウとレイがやってくるのだが、最初に双子と対峙したレイは技を見切れずに負傷。ケンシロウと戦いを代わったことで事なきを経た。ネット上では「ケンシロウは技を見切っていたのにレイは負傷してたよね」「ケンシロウの噛ませ役ポジションなのか?」などの辛辣な声も聞かれる。
「ラオウ戦は相手が悪すぎただけ」とレイを擁護する声も
レイの代表的な戦いといえば、ユダ、そしてラオウとの戦いだろう。ユダとの戦いでは南斗水鳥拳奥義である「飛翔白麗」という技を華麗に披露。下半身は水中にあったが、水面に手をついて空中へ舞い上がりユダの頭上から渾身の手刀を浴びせることに成功。ユダはレイの技があまりにも美しく、見とれてしまったために斬撃を喰らってしまっている。
そしてレイが命を落とすきっかけとなったのがラオウとの戦いだ。レイは「断己相殺拳」でラオウとの相打ちを狙うが、技を見切られてマントで視界を奪われてしまう。被せたマントの上から“秘孔・新血愁”を突かれ余命3日となってしまったレイ。新血愁とは3日間激痛に苛まれ、その後全身から血を噴き出して絶命してしまうという秘孔だ。レイはついていこうとするマミヤを振り切り、1人家屋にこもって最期の時を迎えた。
ネット上では「レイが弱いんじゃなくてラオウが強すぎたんだよな」という声や、「ユダと戦ったときの奥義・飛翔白麗はめちゃくちゃカッコいい」とレイを擁護する声も多い。
強さとは戦いのレベルだけではないだろう。新血愁を突かれたあと、レイは宿敵ユダを倒すためトキに“心霊台”を突いてもらっている。あまりの激痛に頭髪は白くなるが、わずかながらも延命してユダを倒したレイ。自身が最期を迎えるその時まで、「義理堅く、強くてカッコいい男」だったと言えるのではないだろうか。