髙橋海人&森本慎太郎のW主演で注目 『だが、情熱はある』実話をもとにしたシナリオの妙

『だが、情熱はある』シナリオの妙

「ナレーションの入れ方も独特ですし、本当にいろんな工夫が施されていて、実は気軽に観れる感じではないくらいの情報量の多さが詰まっているんですよね。放送前は、ジャニーズアイドルの2人が主演という点で、お笑いファンが求めているものとのズレというか、エンタメ性の高いキラキラしたドラマだと思われていた節があったと思います。プロデューサーの河野さんは木皿泉などの作家性の強い脚本家のドラマを旬の若手俳優主演で作ってきた方で、亀梨和也さんと山下智久さんが主演を務めた『野ブタ。をプロデュース』や、佐藤健さんが主演を務めた『Q10』は、作家性と大衆性のバランスの絶妙さによって広く支持される作品となりました。

 『だが、情熱はある』で若林さんと山里さんをジャニーズアイドル二人が演じるということに関しては戸惑いを感じた視聴者が多かったのではないかと思いますが、演技力によって完璧に評価を覆したのが、この作品の凄いところです。髙橋さんと森本さんはもはや完コピと言ってもいいくらいですし、相方役の富田望生さん(しずちゃん役)、戸塚純貴さん(春日役)も本物が喋っているのかというくらいの完成度で、とてもクオリティの高い作品に仕上がったと思います」

 芸人×アイドルを融合し、文学性をも保つドラマ『だが、情熱はある』。ドラマ本編の面白さの所以を、シナリオ本で解き明かしてみるのも面白いだろう。

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