髙橋海人&森本慎太郎のW主演で注目 『だが、情熱はある』実話をもとにしたシナリオの妙

『だが、情熱はある』シナリオの妙

 髙橋海人(King & Prince)と森本慎太郎(SixTONES)がW主演を務めるドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)のシナリオブックが、7月12日にKADOKAWAより発売することが決定するや否や、注目を集めている。

 シナリオブックには、本編でカットされた未公開シーンも収録した、完全版シナリオが掲載される。また、スタッフによる制作秘話も見どころだ。本作の脚本を手掛けているのは今井太郎。芸人の座付き作家としてシソンヌ、渡辺直美、相席スタート、ニューヨークなどのネタ作りにも携わり、ZIP!の朝ドラマ『泳げ!ニシキゴイ』の脚本も担当している。

 ドラマ評論家の成馬零一氏に『だが、情熱はある』における、今井の脚本の魅力を聞いた。

 「『M-1グランプリ』をはじめ、『たりないふたり-山里亮太と若林正恭-』のほかにも日テレが放送していた当時のお笑い番組など、資料も多くある中で、どのようにして物語を組み立てているかはとても気になります。若林正恭さんと山里亮太さんというみんなが知っている人の実話を元に、1990年代から2000年代にかけての時代の空気も同時に描かれていて、ノンフィクションの評伝といった“朝ドラ”の作り方に近いんだろうなと感じます。ですが、2人のエッセイを足したからこうなるというものでもなく、今井さんならではの構成の工夫がされているはずです。ドラマの中で一番、肝になっている、世の中を斜めから見る自意識の描き方や、若林さんと山里さんの父親との関係はすごく丁寧に拾っている部分なんだろうなと思いますね」

 髙橋と森本という今をときめくアイドルの起用と、彼らとは世代も異なる芸人の半生という題材を、本作でマッチさせたプロデューサーの河野英裕の手腕について成馬氏は続ける。

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