「ワンピース」「プリキュア」を手がけた人気アニメ監督・大塚隆史による書籍『アニメができるまで』が話題

新刊『アニメができるまで』発売

 「劇場版ONE PIECE」「プリキュアシリーズ」を手掛けたアニメ監督・大塚隆史による新刊『アニメができるまで』(飛鳥新社)が11月9日に発売した。

 企画から絵コンテ、作画、背景、撮影、アフレコまで……これ1冊で、アニメ作りが全部わかる。楽しい対話とマンガ、豊富な図版でわかりやすい、ありそうでなかったアニメ教養エンタメ本が誕生した。

■「はじめに」より抜粋
そんなアニメの盛り上がりや、SNSなどで広く情報収集が可能になったおかげで、アニメファンを公言するのは当たり前のことになり、また「アニメに関わる仕事」に興味を持ってくれている若者が増えているように思います。
でも、日本はアニメ大国でありながら、「アニメがどうやって作られているのか?」については、一般の人はあまり知りません。
たとえば、日本のアニメの多くは、絵を一枚一枚手描きで描き、それをパラパラ漫画のようにつなげて映像にしています。関心のある方は録画したアニメをスロー再生してみてください。少しずつ変わるその絵は、驚くべきことに、一枚一枚が人の手で描かれています。
30分(CMなどを除くと21分)のテレビアニメでは、およそ7000枚の絵が使われています。今の時代、パソコンを使って映像を作っていると思う人も多いようで、この話をするととても驚かれます。アニメの作り方は、『鉄腕アトム』(1963年)のときから根本的には変わっていないのです。

この本では、アニメの企画がスタートして、テレビ放映や劇場公開されるまでの制作工程を、「監督」と「少年(シンジ)」「少女(ユーリ)」の対話形式で、順を追って紹介していきます。ぜひ「監督」にどしどし質問をぶつける「少年」「少女」になったつもりで読み進めてみてください。
アニメがどのようにして作られているかを知ると、アニメの見え方が変わってきます。アニメ作りの裏側を知ることで、作り手のこだわりにも気づけるようになり、アニメを120パーセント楽しめるようになるでしょう。あなたが好きな作品の魅力を再発見し、新しい目線で楽しむのにも役立つはずです。

僕は監督という立場上、企画スタートから完成までの、ほぼすべての現場に関わっています。それぞれの制作工程で、どんなスタッフが何をしているのか......各ステップの役割と全体像をお伝えすることで、アニメ作りの壮大さと魅力を感じていただければと思っています。

■著者プロフィール
大塚 隆史(おおつか たかし)
アニメ監督。1981年生まれ、大阪府出身。専門学校卒業後、アニメ制作会社で動画を経験、その後東映アニメーションで演出助手に。『ふたりはプリキュアMax Heart』で演出家デビュー。『映画 プリキュアオール スターズDX1 ~ 3』『スマイルプリキュア!』を監督として手掛けた後フリーランスとなり、2019年に『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』、2021年にテレビアニメシリーズ『三代目 JSB キッズアニメ KICK&SLIDE』を脚本・監督。2022年には映画『ハケンアニメ』内の劇中アニメ『運命戦線リデルライト』の監督を務めた。

■書誌情報
『アニメができるまで』
大塚隆史[著] 堀田孝之[文・構成] フナヤマヤスアキ[マンガ・イラスト]
定価1650円(本体1500円+税)
刊行日 2022年11月9日

■出版社情報
株式会社 飛鳥新社
所在地:東京都千代田区一ツ橋2-4-3 光文恒産ビル2F
・飛鳥新社ホームページ
http://asukashinsha.co.jp
・飛鳥新社公式ツイッター
https://twitter.com/ASUKA_SHINSHA
・飛鳥新社公式インスタグラム
https://www.instagram.com/asukashinsha/

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