本日は声優・石田彰の誕生日! 『セーラームーン』フィッシュ・アイ役や“1人7役”など、その伝説を振り返る

声優・石田彰の伝説

 本日11月2日は、人気声優・石田彰の誕生日だ。一般的には『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの渚カヲル役、『銀魂』シリーズの桂小太郎役、近年のヒット作では『鬼滅の刃』上弦の参・猗窩座役などで有名だが、年代や性別を超えてあらゆる声を操る天才声優として、多くのファンを抱えている。

 その異才が最初に発見されたと言えるのは、アニメ『美少女戦士セーラームーン』の第4シーズンにあたる『SuperS』(1995年〜96年に放送)の「フィッシュ・アイ」役だ。美しいビジュアルにぴったり合った、いわゆる“美少女ボイス”は一聴して男性声優のものとは思えず、大きな話題になった。フィッシュ・アイというキャラクター自体が、性別としては男性(いわゆる“男の娘”)である、という設定の妙もあり、さまざまな意味で「ハマり役」だったと言えるだろう。

 そして、ネットでカルト的な人気を広げたのが、2003年にリリースされたドラマCD『五十嵐くんの人に言えない銀の夜』での“1人7役”という離れ業だ。主人公のチェリスト・五十嵐くんのほか、父、母、祖母、祖父、弟に妹までひとりで演じ分け、その他のモブ的なキャラクターまですべて担当している。現在においては、声色を変幻自在に使い分ける声優/クリエイターは存在するが、巧みな演じ分けのスキルは石田彰ならではで、約20年前の音源だがいまも新鮮に聴こえる。

 2012年に放送された『スーパーダンガンラジオ 緒方恵美の絶望学園放送部』で「フィッシュ・アイ役はもう無理」と宣言するなど、女性の役はもう演じられないと語ることも年々、増えてきてはいるが、声の艶は衰えることを知らず、「55歳」という年齢を聞いて信じられない人の方が多いだろう。

 アニメに映画吹き替え、ドラマCDにゲーム、朗読に至るまで、そのスキルで縦横無尽に活躍してきた石田彰。声優事情に詳しくない人は、これまでの彼の仕事を振り返ってみると、「このキャラクターも!」と驚く発見があるかもしれない。皆さんは、彼が演じたどのキャラクターに思い入れがあるだろうか。これから先も、唯一無二の「石田ボイス」をファンに届け続けてもらいたいところだ。

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