「ジブリパーク」いよいよ開園! 誕生の舞台裏を紹介する展覧会も同時開催 おすすめの予習本も
11月1日(火)、愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」内に、スタジオジブリ作品の世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」が開園した。さらに開園を記念して同じ愛知の地では、ジブリパーク誕生の舞台裏を紹介する「ジブリパークとジブリ展」を、10月29日より愛知県美術館で開催している。
ジブリパークの裏側を知れる展覧会の見どころは?
ジブリパークの制作現場を指揮する宮崎吾朗監督の、これまでの仕事と作品を振り返るとともに、スタジオジブリの最新作ともいえる「ジブリパーク」をどのように考え、描き、つくっているのかを、初公開となる数々の制作資料とともに紹介。ジブリパーク誕生に至るまでの背景、施設にまつわる秘密に迫ることができる。
ジブリパークは、アニメーションの世界を自分の足で歩き、秘密を発見する場所。公園の地形を生かして建てられた建物や、もともと屋内プールだった施設の中につくられた「ジブリの大倉庫」には、ジブリの秘密がいっぱい。宮崎吾朗監督が指揮する、ジブリパーク制作の裏側を紹介している。
特に話題の「ジブリのなりきり名場面展」は、「ジブリの大倉庫」で行われる3つの企画展示のひとつ。スタジオジブリ作品で描かれた印象的なシーンを立体造形やパネルで表現し、来園者が映画のワンシーンの中にいるかのような気分を味わえる体験型の展示で、本展では映画『千と千尋の神隠し』のワンシーンが登場。主人公・千尋の気分になってカオナシと一緒に記念撮影をしよう。
他にも、三鷹の森ジブリ美術館、『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』など、宮崎吾朗監督のこれまでの仕事を貴重な資料とともに紹介。展示室内では、「ネコバス」「にせの館長室」「サツキとメイの家」「サツキとメイの家のパーゴラ」「ジブリのなりきり名場面展」の5箇所が撮影可能。美術館の外には、スペシャルフォトスポットも登場予定だ。
ジブリパークの魅力を伝えるテレビ放送も見逃せない
開園当日も開園時刻の前から入場待ちの長い行列ができており、ワイドショーなどでその様子が放映されていた。今日という日を心待ちにしていた人は多いはずだ。ジブリ作品の人気に伴い、日本だけでなく世界からも注目を集める話題の新スポット。そんな「ジブリパーク」は、今後もメディアで特集が組まれるなどますます盛り上がりを見せることだろう。
直近では、11月3日(木・祝)午前9時30分より「メッセンジャー黒田の愛知ぶら珍めぐり~ジブリパークに行きたいねん!~」が、テレビ愛知で放送予定だ。人気お笑い芸人・メッセンジャー黒田と、テレビ愛知の長江アナが愛知の街を“ぶら歩き”するこちらの番組。今回は、ジブリパークを“ぶら珍めぐり”するという。
生粋の大阪人であるメッセンジャー黒田に、瀬戸市出身の長江アナが「愛知の良さ」を伝える30分。今回の舞台は「ジブリパーク」ということで、日本のアニメーション界を牽引する「スタジオジブリ」の世界観が再現された「愛・地球博記念公園」内へ。そこには、一体どんな魅力が隠されているのか? 地元出身・長江アナ案内のもとはじまる、黒田との珍道中はジブリファンとしても見逃せない。
■番組概要
番組名:メッセンジャー黒田の愛知ぶら珍めぐり~ジブリパークに行きたいねん!~
放 送:2022年11月3日(木・祝)午前9時30分~午前10時(テレビ愛知ローカル)
出演者:メッセンジャー黒田 長江麻美(テレビ愛知アナウンサー)
URL:https://tv-aichi.co.jp/burachin_ghibli/
ジブリパークの構造物について予習できる書籍がおすすめ
さらにジブリパークを楽しみたいというジブリ愛あふれる人におすすめなのが、こちらの一冊。『ジブリの立体建造物展 図録<復刻版>』(トゥーヴァージンズ)だ。
本書は、2014〜2018年にかけて開催された人気展覧会「ジブリの立体建造物展」の図録を復刊したもの。『風の谷のナウシカ』から『思い出のマーニー』まで―― ジブリ作品に登場する、どこかに存在していそうな架空の建造物。その印象的な建物に注目し、展覧会の監修を務めた建築家・藤森照信氏による詳細解説、宮崎駿監督の文章とともに、設計の源に触れる充実した内容となっている。
背景画、イメージボード、美術設定など約380点の図版が収録されており、ページを捲るたびにジブリ作品の美しい景色が広がって、眺めるだけでも満足できるのはもちろんのこと、ジブリパークを訪れる前に熟読すれば、建造物がどのようにつくられているかなど、細部まで理解することができるので、また新たな楽しみ方を見い出すことができるだろう。