7月31日は伊藤潤二の誕生日 還暦前で勢いはますばかり ホラー漫画の巨匠は世界を席巻中
7月31日は、ホラー漫画の巨匠・伊藤潤二の誕生日である。1963年7月31日に岐阜県で生まれた伊藤潤二は、今年で59歳となった現在でもますます活躍の場を広げており、2022年7月23日(日本時間)にアメリカで開催された、もっとも権威ある漫画賞のひとつ「第34回ウィル・アイズナー コミック・インダストリー・アワード」(The Will Eisner Comic Industry Awards、以下アイズナー賞)で『伊藤潤二傑作集4 死びとの恋わずらい』(朝日新聞出版刊)の英語版が、「最優秀アジア作品賞(Best U.S. Edition of International Material—Asia)」を受賞した。
これまで伊藤潤二作品のアイズナー賞受賞歴は、2019年に英語版『伊藤潤二傑作集10 フランケンシュタイン』が「最優秀コミカライズ(漫画化)作品賞」を、2021年には英語版『地獄星レミナ』が「最優秀アジア作品賞」を、英語版『伊藤潤二短編集 BEST OF BEST』が「Best Writer/Artist部門」をそれぞれ受賞。今回で4度目の受賞という快挙となる。
今回の受賞で伊藤潤二は「この度、英語版『死びとの恋わずらい』(VIZ Media刊)にアイズナー賞を授かりました。2019年、2021年に続いての受賞に、これは夢か現かと驚いております。しかし、これもVIZ Media様から出版していただいている一連の翻訳版の素晴らしい翻訳と装丁が、作品の価値を押し上げてくださっている結果だと思います」とコメントを発表した。
これは、手塚治虫さんの5回受賞(Hall of Fameを含む)に次いで、大友克洋さんの4回受賞(Hall of Fameを含む)と並ぶ受賞数となった。
またNetflixでは伊藤潤二の全20作品のアニメ化が決定した。このうち「富江」「双一」「首吊り気球」を2023年に配信するという。
現在「怪奇サミット2022 伊藤潤二編」が墓場の画廊(中野店)で8月12日まで開催中だ。伊藤潤二の世界観をデザインに落とし込んだファッションアイテムにも注目である。