葬送のフリーレン、女の園の星、ラストカルテ……今後のアニメ化が期待される漫画といえば?
『ラストカルテ -法獣医学者 当麻健匠の記憶-』
2022年から『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されている『ラストカルテ -法獣医学者 当麻健匠の記憶-』。2022年7月に第2巻が発売される本作は、すでに数々の雑誌やWebメディアで取り上げられている作品である。
進路選択や将来のやりたいことに悩む男子高校生・当麻健匠は獣医師の姉をもつ同級生・茨戸爽介と関わるなかで動物に対する興味を抱くようになる。そんな当麻の成長が描かれる本作で扱われるのは「法獣医学」という領域の学問だ。当麻たちは命を落としたカラスといった動物たちを観察・解剖をしながら、身体に現れた異常の原因や死に至った経緯、そして動物たちが目にしていた景色や心情を想像する。
2009年からTBS系列で放送され、コロナ禍を迎えたばかりの2020年には特別編として放送された『JIN 仁』や、2015年からTBS系列で2シーズンにわたり放送された『コウノドリ』。ふたつのTVドラマの原作は漫画作品であり、医療系漫画がドラマ化を果たす例は多く存在する。
近年では僧侶でありながら救急医としても働く「僧医」を描いた『病室で念仏を唱えないでください』、病院薬剤師として医師らと連携しながら奮闘する様子を描いた『アンサングシンデレラ』といった、斬新な設定や様々な領域における医療系漫画がドラマ化されるケースも多い。動物の医療を題材とした新鮮さのある本作も次世代の医療系漫画のひとつとしてドラマ化される可能性は高いといえるだろう。