岸明日香が明かす、グラビアデビュー10周年の“集大成” 「30歳にして、やっといい感じの色気が出てきた」

岸明日香が明かす、10周年の“集大成” 

 グラビアアイドルの岸明日香が、3月14日に、アニバーサリー写真集『Culmination』を発売する。2012年に『週刊プレイボーイ』でグラビアデビューして以降、グラビアアイドルとしてはもちろん、タレント、女優として幅広く活躍している岸明日香。このたび、30歳にしてデビュー10周年の節目を迎えた。

 安定感。岸明日香のグラビアは、いつ見ても凛々しく美しい。本作は、今の岸明日香の姿を全方位から堪能できるだけでなく、10年分の“人しれない努力”と“ファンへの愛”が凝縮された一冊でもあると感じる。それでいて、しっとりしすぎていない、初々しさに似た爽やかさも……。記念すべきアニバーサリー写真集に、岸明日香はどのようなこだわりを詰め込んだのだろうか。話を聞いた。(とり)

【インタビューの最後に岸明日香さんのサイン入りチェキプレゼントあり】

一発目の空気感

――タイトル「Culmination(カルミネーション)」は「集大成」という意味だそうですね。よくある言葉のようで、意外と英語訳は聞いたことがなかったです。

岸:私も、絶対ほかの写真集のタイトルで使われているやろうなぁと思って調べてみたら、あまり使われていなくてビックリしました。響きもカッコいいし、何で使われてへんのやろ?って感じですよね。「よっしゃ、なら私が一発目いったろ!」って。そのまま「Culmination」をタイトルにしていただきました。

――実際、グラビアを10年続けてきた今だからこその集大成的な写真集だと感じました。岸さんのこだわりはどんなところにあるんでしょう。

岸:今回に限らず、私は、打ち合わせや校正作業など、制作過程のなかで参加できるところにはなるべく参加したいと思うタイプなんですね。撮ってもらって終わりやったら、写真集が発売されても「あ、出たんやなぁ」で終わっちゃいますけど、携わった部分が多ければ多いほど「あの頑張りがついに世に出るんや!」って気持ちになれるから。基本的には、みんなで一緒に作っていくのが好きなんです。

 本作に関しては、初めて何もないゼロの状態の話し合いから制作に参加させていただきました。いつもだったら、ある程度ベースが整ったところに乗っかっていくパターンが多かったんですけど、テーマ決めからスタッフィング、ロケーション選び、撮影が終わったあとの構成決めや色校正まで、ガッツリ携わらせてもらったので、もう随所にこだわりが散りばめられています。このためだけに何回会社に来たかってくらい、達成感がありますね。思い入れは普段の10倍、いや20倍です。

――相当の気合いを感じます!写真集の出来栄えを大きく左右するスタッフィングまでご提案されたとのことですが、こちらはどのようにして?

岸:これまでは、安心してお任せできるお馴染みのスタッフさんで固めていたんですけど、今回は、初めましての方でチームを組ませてもらいました。というのも、1回目でしか出せない現場の温度感っていうのがあるんですよね。上がりが未知数な緊張感と言いますか。……正直、めっちゃギャンブルなんですよ。過去にそれでうまくいかなかった経験も全然あります。

 ただ今回は、今まで培ってきた見せ方プラス、新しい見せ方も取り入れたいと思っていました。今までにない姿をお見せするんやったら、今までご一緒したことのないスタッフさんやないと意味がないと。そのなかで、大胆かつ素敵な写真を撮られる曽根将樹さんにカメラマンをお願いすることになったんです。

――10周年のアニバーサリーに“ギャンブル”ですか。スゴい挑戦ですね(笑)。

岸:そうですよね(笑)。待ちに待った10周年の写真集。もし失敗していたらどうしてたんやろ?とは思うものの、曽根さんにお願いしたのは大正解でした。まず、撮影がはじまってすぐに撮った写真を、何の躊躇もなく「どう?」って見せてくれたんですよね。最初からいい写真が撮れるなんて難しいことですし、それを見せるのって、カメラマンさんからすれば勇気のいることじゃないですか。にもかかわらず、サッと見せてくれたのは、曽根さんも自信があったからやろうし、実際、めちゃくちゃ良い写真を撮ってくださっていたので、私もすぐに安心できたんですよね。この人やったら、絶対に素敵な写真集にしてくれるなって。

――個人的には、ビーチで三角ビキニを着ているような、原点回帰的なカットの多さが見どころかと思いました。デビュー10周年、30歳を迎えられたタイミングでの写真集となると、大人な雰囲気に寄せた作品になりそうなものですが、グラビアアイドルとしての王道を、今の岸さんの魅力でしっかり抑えられているなぁと。

岸:おっしゃる通り、パワーアップした姿を見てもらいたいがために、あえてデビュー当時と似たシチュエーションを選んだところもありましたね。衣装については、これまで男性が好いてくれる形を優先的に選んでいたところ、本作では、女性にも気に入ってもらえるような形も選んでみました。かつ、ずっと応援してきてくださった男性ファンの方が見ても、見劣りしない写真集にもしたくて。

 特にこだわったのが三角ビキニ。グラビアでは王道な衣装ですけど、写真集だとデザイン性の高い衣装が選ばれがちで、意外と着ないんですよね。とはいえ、ファンの方からは「明日香ちゃんは三角ビキニがいちばん似合うよね」とよく言っていただきますし、私も三角ビキニの着こなしには自信がありました。表紙を三角ビキニのカットにしたのは、ファンの方への10年分の恩返しを兼ねた、私なりのこだわりです。

 しかも、この三角ビキニはパンツがワイバックになっているんですよ。なかなか手に入らない一点ものらしいのですが、何とか持ってきていただいて。これまでのグラビアを振り返ってみても、ワイバックを履くどころか、バックショットを撮っていただく機会は、わりと少なかったんですよね。お尻もきれいに撮っていただけましたし、かなり新鮮な仕上がりになったんじゃないかな。

――まさしく、“新しい見せ方”が取り入れられているってことですね。

岸:なかでも、冒頭にある、青い空と海を背景に後ろ姿を捉えた引きのカットがお気に入りです。引きの写真って、インパクトの薄い雰囲気重視の写真になりやすいのに、このカットは不思議とインパクトがあるなぁって。額縁に入れて部屋に飾ってもらいたいくらいです(笑)。

――確かに、カッコいいですね。空も快晴ですし。

岸:私、「松岡修造さんなん?」って言われるくらい晴れ女なんですよ(笑)。降水確率が90%でも、大体晴れるんですよね。本作の撮影も、私が帰ったあとに暴風警報が出たみたいで。ラッキーでしたね。

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