すでに魅力的な女性キャラのイラストが、3分間で劇的に変化 プロが伝える"見栄え”を高める技術に驚き
SNSや各種アプリをはじめとするウェブサービスが拡充し、漫画やイラストを発表する場が増加している昨今。ウェブ発の人気作品/人気クリエイターも増えているなかで、プロの漫画家やイラストレーターの解説動画が人気を博している。そのなかでも、確かな技術&知識と細やかなポイント解説で高い人気を誇るのが、「ポケモンカード(ポケカ)公認イラストレーター」としても活躍するさいとうなおき氏だ。YouTubeのチャンネル登録者数は90万人に迫ろうとしており、動画は常に高い再生数を記録している。
そんなさいとう氏が2月10日、「【これだけ?】3分で上手く見える!イラスト加工テクニック!」と題した動画を公開した。イラストを描いていて、一生懸命に頑張ったわりに見栄えがしない……という経験は、絵を描いたことがある人なら多くが経験しているもの。特にイラストレーターを目指し、日々、試行錯誤しながらデジタルイラストを描いているクリエイターにとっては、ひとつの壁になりそうな悩みだ。
しかし、イラストが完成した後でも、その問題が比較的簡単に解決できる方法があるという。しかもたった3分で。
さいとう氏はたった3分でイラストを上手く見せる方法には、5つのポイントがあるという。画像編集&描画ソフトの機能を有効に使う方法であり、デジタルイラストに明るくない人にとってはクエスチョンマークも浮かぶかもしれないが、動画を見てみれば「なるほど、この機能にこういう効果があるのか」と思えるわかりやすい説明がなされているので、ぜひプロのテクニックをチェックしていただきたい。
まず1つ目は「『トーンカーブ』機能でコントラストを上げる」こと。グラフを使って絵のコントラストを調整する機能で、明るい部分、暗い部分に分けて微妙なニュアンスを出すことができ、髪の毛や肌の色が生き生きとしてくる。一見作業自体が難しそうだが、さいとう氏は「そんなことありません。簡単です!」と力強く語っていた。
ポイント2は「『スクリーンレイヤー』でエモさをつける」。これを施すことで、イラストに雰囲気をもたらすことができるという。さいとう氏は「これはイラストに光の演出を加えるという手法。変更後は空からあたる青い光、そして地面から照り返してくる暖色系の光を加わってますが、これをすることで、見ている人にその場の空気感を伝えることができるんです」と語った。なお、この手法は新海誠氏も使っているそう。
ポイント3は「毛先にグラデーションを追加する」こと。さいとう氏は「デフォルメされたイラストはどうしてもペタッと平面的になりがち。そんな時に、髪の毛の毛先にグラデーションを追加するのが効果的です」と語った。