【漫画】「a」の音しか話せなくなった女子高生、愛の告白にどう答える? アイデア光る短編漫画がTwitterで話題
ある楽曲が制作のキッカケ
――絵を描くようになったキッカケはありますか?
中村ゆうひ(以下、中村):絵は幼いころからずっと描いていました。子供のころは普通に少年漫画が好きでした。今回の作品のようなタイプの短篇は、お笑いのネタなどから影響を受けています。
――本格的に漫画制作を始めた時期は?
中村:漫画をまともに描き始めたのは20歳ごろからかと思います。お仕事でやるまではそんなに描いたことなかったです。
――『aの音しか喋れなくなった女の子のまんがを描きました』を制作しようと思った経緯をお聞かせください。
中村:あ段の音だけで歌詞が構成されている曲を聴いたことです。GRAPEVINEの「開花」なのですが、この曲を聞いて「私もやってみたい!」と思って制作しました。
――主人公同様、中村さんもあ段だけで言葉を伝えることに苦労したと思います。どのようにセリフを決めたのですか?
中村:とりあえずa音だけでできている単語を考えていって、物語として使えそうな文を組み立てていきました。インスパイアもとは楽曲の歌詞ですが、漫画となると多少は起承転結にしないといけないので、「上手くつなげられるのかな?」とハラハラしながら制作しました。面白い文ができてもストーリーに入らなかったら却下になりますから。
オチは途中で思いついた
――却下した面白い文の中にはどういうものがありましたか?
中村:「曲がった刀が刺さったあばら」とか「わがままな裸」とか。擬音やカタカナ系も、もうちょっと使えても良かったかもしれません。逆に「魔ばばあ」とかは面白かったので無理矢理入れました(笑)。
――あ段の単語をまとめたメモがTwitterにアップされていましたね。
中村:ただただ、あ段の単語を考えてメモっていきました。とは言え、結構単語を出した割にはあまり使っていないので、まだどこかで活用できるかもしれません。
――最後の「A」がとても気持ち良かったですが、このオチは最初から決まっていたのでしょうか?
中村:ありがとうございます。オチを思いついたのは途中だったと思います。出オチ的なネタであるため、「いい終わり方がないと締まらないな」と頭を悩ませていたので思いついて良かったです。
――最後にメッセージなどあればいただきたいです。
中村:この感じの作品は以前連載していた『週刊少年ガール』でたくさん読めますので、ぜひ各電子書籍で読んでみてください。今後も絵、漫画など発表できればと思います。よろしくお願いします。