サンジや黒ひげも覚醒者となるのか? 『ONE PIECE』の戦局を占う、覇王色の覇気を考察

『ONE PIECE』覇王色を考察

 黒ひげに至っても、覇王色について直接言及はされていない。ワノ国編にてカイドウは、赤鞘九人男からの傷を「浅い」と評し、ゾロが覇王色を纏わせ付けた刀傷は「残る」と語っていた。彼に大きな傷を残したおでんも、覇王色の使い手である。つまり覇王色を纏わせられる四皇レベルの猛者には、覇王色の攻撃でないと傷を残せない可能性が高いのだ。そしてシャンクスの目元に残る、三本の傷跡。この傷を付けた人物は、何を隠そう黒ひげである。

 彼が掟を破り逃走した際、シャンクスは追うエースを止めるよう白ひげに直談判していた。それは覇王色持ちであるエースが、黒ひげに敗北する未来を見越しての行動だろう。覇王色が大きな意味を持つ強者同士の戦いを知る彼のおこないからも、黒ひげが覇王色持ちである可能性の高さがはっきりとわかる。

 物語も佳境となった「ワノ国編」で、次々と新情報が明かされている覇王色の覇気。黒ひげはもちろん、謎多きシャンクスもいずれルフィの前に立ちはだかるかもしれない。最終的に覇王色同士の戦いは、どのようなレベルまで達するのか。今後も極めて異質な覇気の成長から、目が離せない。

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