なにわ男子・道枝駿佑は漫画『消えた初恋』青木のキャラをどう膨らませた? 独自のアプローチを紐解く

道枝駿佑は『消えた初恋』青木を進化させた

 さらに、特徴的なのは井田とのメールのやりとりで、ドラマではLINEと思しき画面に、井田と青木の普段のやり取りも映っている。6話では「やばい、習った記憶が(ない)/記憶を書き換えられている 宇宙人の仕業かもしれない/俺は巨大な陰謀にまきこまれているのかもしれない」(青木)、「寝てるからだろ、授業中」(井田)というやり取りが。8話にも「補習どうだ?」(井田)、「聞くな。早く巨大な陰謀にまきこまれて宇宙人に連れ去られたい気分」(青木)、「頑張れよ」(井田)、「スルーかよ!/ありがとう。頑張る。」(青木)というやり取りがあった。勉強ができないことを宇宙人や巨大な陰謀のせいにしている青木は、まさに愛すべきおバカキャラ。しかも、このやり取りが脳内で容易に再生できるのは、道枝が青木をコミカルかつ愛嬌たっぷりに演じ続けてきたからだろう。道枝が原作をしっかりと読み込み、愛すべき青木というキャラクターを作り上げたことが伺えるのではないだろうか。

 次回は第9話と終盤に差し掛かってきたドラマ『消えた初恋』。さらに盛り上がりを見せていくに違いない。そして、オリジナルシチュエーションによってさらに青木の良さも表現されていくはずだ。原作をチェックしつつ、道枝の演技とともに最後までしっかり楽しんでいきたい。

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