ぜんぶ君のせいだ。甘福氐喑が魅せる、新たな一面 「情熱的な自分を出したがってるのかな」
自分でも意外だった、ぜん君。での「しっかり者」ポジション
――グループとソロとでは、やはり撮影するときの心持ちや雰囲気が異なりますか?
甘福氐:違いますね。グループだと7人いるので、自分のしたいポーズや表情よりも「かぶらないようにしよう」みたいなところに先に意識がいっちゃうので。でも、今回は1人だったから自分自身のやりたいことに集中することができました。本当にグループにいるときと、1人でいるときの素が違うんですよ。ぜん君。の中だとしっかりしてるイメージを持っていただいていると思うんです。それはそれで気が引き締まって好きなんですけど。
――もともとプライベートでの友人関係ではどんなポジションなんですか?
甘福氐:仲のいい子は、長女タイプが多いですね。実際、私は次女というか、末っ子なので。全然しっかり者という自覚がなかったのに、ぜん君。に入ってからそう言われるようになって「え、私が?」って感じでした(笑)。
――その場にいる人と相対的に見た感じなんですかね。
甘福氐:そうだと思います。メンバーは、私よりもずっとふわふわしたタイプの子が多いから。それにしっかりはしてないと思っていたけど、小さいころから意見はちゃんと言うタイプだったので。親にも「わがまま」って言われていたぐらい。
――「わがまま」と言われるのはどういうシーンですか?
甘福氐:嫌なときは「嫌!」って言っちゃうからですかね。それに、喜怒哀楽が全部表に出ちゃうんですよね。気分がいいときは飛び跳ねちゃうし、落ち込んだときはズーンってなっちゃうし。社長からも「わかりやすい」って言われます(笑)。
――でも、その場で言えることって大事ですよね。自分の中に溜めてしまって腐らせてしまうよりも、健全なタイプじゃないでしょうか。
甘福氐:嫌なことは言いたくないっていう自分もいるんですけどね。できれば、自分の中で消化して解決できたらそれが一番平和じゃないですか。でも、自分だけではどうにもできないから「嫌だ」って言って、みんなで解決してもらおうって思っているんだと思います。言いにくいことを言って空気を悪くするのも嫌だけど、言わずにスンってなった自分を変に心配されるのも嫌っていうか。なので、「今これがこう嫌だって思ってる、ごめん」って話し合うようになった感じですね。
普段恥ずかしくて出せない、情熱的な自分を見せていきたい
――こうして改めて甘福氐さんの人となりを知ると、よりこのPHOTO BOOKからにじみ出る健全さを感じますね。セクシーだけどヘルシーで、常識人だけどポップというか。
甘福氐:はい、なので『Hyper ill Pop』なんです(笑)。
――この和服では真面目な一面が、チャイナ服ではラーメン好きな部分が……と、インタビュー後に見直していただくと一つひとつ紐解かれていく感覚になれるかもしれません。
甘福氐:そうやって何度も見返してもらいたいですね。今回はもう多くを説明することなく「写真で伝われー!」っていう作りなので。そうして感じてもらえたら最高です。
――今作を通じて、もっとこういうところで撮影してみたいといった新しい夢はできましたか?
甘福氐:撮影もすごく楽しむことができたので、今度は台湾とかで撮影してみたいですね。写真でしか見たことがないんですけど、街並みがすごく好きで。あとは、イタリアとかスペインとかにも行ってみたい。そしたら、また違う甘福氐 喑が出てくるような気がします。
――エネルギッシュな街ばかりですね!
甘福氐:本当だ! 内なる情熱的な自分を出したがってるのかな(笑)。普段は恥ずかしがり屋なので、なかなか表に出せないんですけど。そういうのをソロの作品で出せたらなって思ってるのかもしれないです!
――今回のPHOTO BOOKでの衣装もそうですけど、どの国にも属さない無国籍な感じは、甘福氐さんの大きな魅力ですよね。どの街でも映える姿が想像できます。
甘福氐:ありがとうございます。実は楽曲提供してくださっている方とか、撮影をしてくださる方たちの中でも、そう言ってくださるクリエイターの方が多いというお話も聞いていて、自分では「え、そうなの?」って思いますけど(笑)。でも、そういう自分では気づいていないところも、どんどん見せていきたいですね。
――ぜん君。としての活動も、そして甘福氐さん個人の魅力開花も、楽しみにしています。
甘福氐:ありがとうございます! 新しい甘福氐 喑をどんどん出していけるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします!
■書誌情報
PHOTO BOOK『Hyper ill Pop』
著者:甘福氐喑
出版社:コドモメンタルBOOKS
発売日:2021年11月3日
価格:2,000円(税抜)
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