一見上手な絵が3分間で劇的改善? プロ漫画家・ペガサスハイド氏の添削動画がすごい
各種アプリやウェブサービス、SNS等の隆盛により、漫画やイラストを発表する場が急増し、ウェブ発の人気作品も多く登場するようになった昨今。プロを目指し、ステップアップしたいと考えるクリエイターも増えていると思われるが、そんな“漫画家/イラストレータの卵”の悩みに応える「添削動画」が人気を博している。
なかでもYouTubeで15万人を超えるチャンネル登録者を抱え、常に高い視聴回数を記録しているのが、元週刊少年漫画誌の連載作家・ペガサスハイド氏だ。応募者のスタイルや長所に寄り添い、的確かつ愛のある添削が行われるため、クリエイターを目指していない視聴者からも人気が高い。普段は視聴者から寄せられた一見上手なイラストや漫画に対し、自身で手を入れながらポイントを解説し、“ビフォー・アフター”を見せるのが恒例だが、新たな動画企画として、11月より「3分間アドバイス」をスタートさせている。
1本目の動画で取り上げられたのは、ハイド氏も「この人の絵が好きで、ひとりのイラストレーターとして確立している」という、めいとさんのイラスト。ペンを持った少年のイラストで、構図に動きがあり、素人目からは欠点が見当たらない。ハイド氏は普段の動画のように、「ペンタッチが安定していて、ポーズも遊び心がある」など、イラストの優れたポイントを列挙していく。
果たして3分間で改善点を指摘できるのか……と心配になるが、「絵が下手な人が手を抜いてもバレないが、絵が上手い人が手を抜くとすぐにバレてしまう」と、小物や細やかな線など、もっとこだわって描き込める部分があると、端的に指摘。細かなアドバイスについては動画を観ていただきたいところだが、心に残るのは「本当に上手い人の絵は、“わあ上手い”とか“わあスゴい”ではなく、ビビる」という言葉。めいとさんのイラストを見て下手だという人はいないはずだが、「ビビるところまで行っていない。めいとさんはビビらせることができる人!」と、細部にまでこだわり抜いた一枚を仕上げることを推奨した。