蒼井優&菊池亜希子が語り合う、アンジュルム笠原桃奈への思い 最後の写真集に「どうしよう、もう泣きそう」

蒼井優と菊池亜希子が、笠原桃奈を熱く語る

自分の昔を思い出すような感覚になる、笠原桃奈という特別な存在


ーーお気に入りのページはどちらですか?

ふたり:悩む……。(長い沈黙)

菊池:全部ですけど……。

蒼井:私は海岸で、真正面を向いている写真が好きですね。こんな表情、見たことない。同じページで、スイカを食べている笠原さんも可愛い。あとは、夕陽に当たっている笠原さんも見たことがなくて素敵だったなあ。

菊池:私はお部屋でリラックスしている写真も好きだし、この産毛も。あえて茅根さんが残した感じが、すごく笠原さんらしくて素敵だと思いました。

ーー構成、ロケハン、スタイリングからレイアウトまですべてを担当されたんですよね。難しい部分はありましたか?

菊池:難しいってことはなかったんですけど、とにかく夜な夜な優ちゃんの家に集まって、作業をしてましたね。衣装を集めて、優ちゃんの家のリビングがしばらく衣装置き場になってしまって。

蒼井:この写真集で使っている、3倍は集めたんですよ。

菊池:いつの時代も色あせなくて、今の笠原さんに合うものを集めて。

蒼井:ブレスレットだけ、笠原さんの私物なんです。アンジュルムのみんなでメキシコライブに行った時に、お揃いでかったものらしくて。

菊池:ロケハンにも何度も行って。私が行けなかった時、優ちゃん自ら運転して編集さんとふたりで船に乗って、自らスタンドインして(笑)。

蒼井:笠原さんがこうしたら可愛い、っていうのをひたすら集めましたね。写真やSNSをひたすらあさって、可愛い壁と可愛い食べ物と可愛い場所を、ずっと調べていました。写真一枚で、場所を特定できるくらいになった気がします(笑)

ーーアンジュルム を知らない方々に向けて、この写真集を通してあらためて気づいた笠原さんの魅力を教えていただけますか?

蒼井:笠原さんって、特別な女の子なのに、見ていると自分の昔を思い出すような感覚になるんですよね。自分と似ているところがあるとか、そういうことではなくて……笠原さんが持っている「繊細な感覚」を、私も持っていた時期があったなと思い出すんです。だからすごく愛おしい存在だと思うし、笠原さんを作る全ての要素を抱きしめたくなる力がある方だと思います。

菊池:10代の時って、いろんな感情がうごめきますよね。笠原さんは自分の心の動きにいつも真面目すぎるぐらい誠実に向き合っている。そういう部分が、大人になった私が見ても尊敬できるし、信じられるんですよね。今は年齢関係なく、人と人だと思うようになりましたけど、歳が離れていても会話ができるのは、知識や言葉を知っているからとかじゃなくて、誠実な人だからなんだと思います。その、人間的な嘘のなさは魅力だし、応援しないわけにはいかないって思いますね。

蒼井:器用なタイプではないから、一歩一歩着実に、感触をたしかめながら、自覚しながら進んでいる感じが素敵だと思う。

菊池:そうなんだよね。だけど、撮影が終わってヨーコさんと茅根さんが、ゴールデンレトリバーの赤ちゃんみたいだって言ってたんですよ。その忠実で真面目で無邪気な感じが伝わったことが嬉しかったし、これからも伸び伸びと自分らしく駆け抜けていってほしいです!海岸沿いで走ってもらったけど、まさに大型犬の赤ちゃんって感じでたまらなく可愛くて。(笑)

蒼井:SNSで公開しているのでぜひ見てください!

ーー本の形になって、じっくりめくる時間が楽しみです。

菊池:ドキドキするけど、早く見てほしいですね!

蒼井:ついに、公開になると思うと……刷り上がるのはだいぶギリギリなんですけど(笑)。

菊池:優ちゃんが「家のアルバム」って言ってましたけど、まさにその通りだと思うんですよね。家のアルバムって、絶対に無くしたくない究極の宝物。私の母親も、アルバムは絶対に子どもに託さないって言ってました。それくらい大切な存在として、本棚にしまってもらえたら嬉しいです。

蒼井:「Dear Sister」というタイトルは、ファン全員から笠原さんに向けたコメントでもあります。ファンの方がいないと写真集は作れない。ハロプロを応援して、スマイレージ/アンジュルムを応援しているファンたちの歴史があって私たちは作らせてもらっているので、その思いを背負って笠原さんが日本でどれだけ愛されていたのか、という事実が届くように、みんなの愛を一冊に閉じ込めました。あと、笠原さんからのメッセージでもあるんです。すべての兄弟たち、そして実際にいらっしゃる妹さんお2人に向けて。

菊池:愛おしくてたまらない、この写真集に出会った人みんなに、そう感じてもらえるのではないかと思います!

■書籍情報
笠原桃奈フォトブック『Dear sister』
発行:オデッセー出版
発売:2021年11月15日
価格:本体2,546円+税

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