闘病から復帰果たしたエビ中・安本彩花が見つめる未来 「何にも染まっていない素の私も見せていきたい」

復帰果たしたエビ中・安本彩花が見る未来

 私立恵比寿中学の安本彩花が、10月29日に1st写真集『彩aya』をリリースした。ちょうど1年前の10月29日は、彼女が悪性リンパ腫の診断を公表した日。壮絶な治療を経て2021年4月5日に寛解を報告した彼女が、「待っていてくれたすべての人への恩返し」として制作したのが、この写真集だ。

 大きな病と向き合ったからこその表情、そして強い意志を感じる眼差し。そんな魅力的な写真たちは、すべて安本自身によるセルフプロデュースという。「誰かに勇気や自信を与えたい」というこの写真集に込められた強い願いがひしひしと伝わってくる渾身の一作である。

 ハイトーンのベリーショートヘアの彼女は驚くほどヘルシーで、弾けんばかりの笑顔を見ているうちに、こちらが元気をもらっていることに気づかされる。なぜこれほどまでに前向きな写真集を作ることができたのか。その本音に迫った。(佐藤結衣)

【インタビューの最後にプレゼント企画あり】

【写真】安本彩花の撮り下ろし写真をまとめてチェック

“彩”る私と“素”の私、どちらもありのままに

――今回の写真集はマネージャーさんに直談判して企画がスタートしたそうですね?

安本彩花(以下、安本):そうなんです。「こういうのを作りたいです!」って連絡してお願いしたんですけど、そのときはまさか本当に実現すると思ってなくて。でも、今言わないと絶対に後悔するって思ったんです。だから、こうやって満足のいく写真集ができたのがすっごくうれしい。なんか自分の作品だけど、見ていてどんどん自分の魅力に魅了されて「私、素敵じゃないの!」みたいな(笑)。早くファンのみなさんに届けたいなって思っていました。

――具体的に「こういう写真を撮りたい」といったところから安本さんがプロデュースされたんですか?

安本:そうです。この写真集は“ありのままの私“を一番に表現したかったので、ずっとお世話になっていて本当に私のことを知ってくださっているスタッフのみなさんとどうしても作りたいってところからお願いしました。私自信、闘病中にカッコいい女性たちの写真を見て勇気をもらった経験があったので、私のなかの“女性の強さ“みたいなところも出していきたいというのも、こだわりとしてありました。

――カッコいい女性たちとはどのような方々だったのでしょうか?

安本:特定の誰かというわけではなかったんですが、例えば役作りのために坊主になった女優さんや、乳がんになった友だちと一緒に頭を剃ったシンガーさんとか……いろんな理由で髪を手放した女性たちですね。みなさん「髪がなくなってからのほうが自信が持てるわ」ってキラキラしておっしゃっていて、そういう姿にすごく勇気をもらったんです。私もそんなふうになりたいって思いました。

――今回の写真集に収められている表情を見ると、一段とパワーアップしたというか、さらに元気を届ける側として戻ってきた印象です。

安本:ありがとうございます。やっぱりみなさん少なからずコンプレックスって何かしらあったりするじゃないですか。性別を問わず、容姿に関わることじゃなくても、どっか自信が持てない部分ってあると思うんですけど。そういうときに私の存在が少しでも自信に変わったり、少しだけ「よしっ!」って思うきっかけになれたらなって思っています。

――ご自身でお気に入りの写真といったら、どちらになりますか?

©︎SDP
©︎SDP

安本:本当は、全部お気に入りなんですけどね! 自分で言っちゃいますけど、どれもめちゃくちゃ良くて、選ぶのがすごく大変でした。でも、やっぱりこの黒いドレスを着ている写真は、この写真集を作るにあたってやりたかったことを象徴している1枚ですね。ポーズもいろいろ研究しました(笑)。メイクも、ふだんのアイドルらしいメイクからは少し飛び出して、おしゃれを楽しませてもらいました。

――撮影時、印象に残っていることはありますか?

安本:ロケで行った八ヶ岳もすごくキレイで、作品としてはすごく素敵なんですけど、個人的に思い入れが深いのは、実家で撮ったカットですね。自分の部屋で、すっぴんで撮るとか、なかなかできない経験でした。

――え、この写真すっぴんなんですか!?

安本:そうなんですよ、本当に素の状態の自分で。

――そうだったんですね。とっても素敵です!

安本:ありがとうございます! 実家は自分が治療していた場所でもあったので、正直いまでもセンチメンタルな気持ちになっちゃう瞬間もあるんです。でも、それも含めて私のリアルだから。何か作品として表現できたらと思って。ドレスで着飾っていろんな色を彩る私がいるなら、何にも染まっていない素の私も見せていきたいなと思って、実家で撮影したいとお願いしました。

――実家というプライベートな場所に、お仕事関係の方々がいるって、変な感じしませんでしたか?

安本:すっごく不思議な感じしました! そのときカメラマンさんに言われたんですけど、やっぱり実家にいるときの私の表情が、ふだん恵比寿だったり仕事場にいるときの顔と全然違うんですって。表情だったり、目の感じとか。そのあたりも今回のチャレンジがなかったらわからないことだったので面白かったです。

――ご家族はどんな反応されましたか?

安本:撮影時、お父さんがいたんですけど……私のお父さんって結構お節介な人で(笑)。「ここで写真撮りなよ」とか「これと一緒に写真撮ったらどう?」とか、めっちゃ入ってくるんですよ! 「わかったよ、わかったよ」って撮影していました。私の実家は美容室なんですけど、そのエリアで撮影しているカットは、お父さんの背中もちょっと写ってます。

――これはお宝ショットですね!

安本:そうですね(笑)。昔から応援してくださっている方は、お父さんのことも知ってくださっているので楽しんでいただけたらうれしいです。



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