前田敦子「人生楽しんだもん勝ち」 独立、離婚、子育てを経て辿り着いた境地とは?

前田敦子、フォトエッセイに込めた想い

 前田敦子が10月13日に初のフォトエッセイ『明け方の空』を発売。同日、SHIBUYA TSUTAYAにて刊行記念イベントを開催した。

 本書には、女優としての活動や事務所からの独立といった仕事面をはじめ、結婚・出産を経てシングルマザーとして奮闘する子育て、前田自身の生活観などプライベートについても綴られている。

 エッセイのタイトル『明け方の空』は、前田が自ら秋元康に連絡、オファーをし、20ほどあった候補から選んだものだ。前田は昨年12月31日にAKB48時代より所属していた太田プロダクションから独立。現在は個人事務所を立ち上げ、現場に1人で出向き、事務作業から取材の原稿、写真チェックに至るまでを全て自らで担当している。

 14歳でAKB48に加入した前田も今は30歳。人生の半分以上が芸能界にいる時間となった。「自分の変化するタイミングってどこなんだろう」ーーそう思った前田は、全幅の信頼を寄せる秋元に相談。「一人でやってみたら」と背中を押してもらったことをきっかけに、「変化をしていくタイミング」「新しい一歩を踏み出してみたい」と思い、独立を決めた。

 AKB48を卒業してからおよそ10年。仕事のほかに、転換期はプライベートにもあった。今年4月、パートナーである勝地涼と離婚。AKB48時代の恋愛をはじめ、赤裸々な内容が綴られている『明け方の空』には、パートナーとのあり方にも触れられている。「仲が良くって。普通に歩いてますけど、そういう時は全然撮られないですね(笑)」とあっけらかんに記者からの質問に答える前田は、「お互い子供が同じくらい大好きなので。親バカであり、親友であり。子供が『パパに会いたい』ってずっと言ってるので、人としてもすごくいい人ですね」と今も変わらない友好な関係性を伝える。さらに「こうなったから、何かを超えた部分はすごくあるのかなと思います。人生がこうだったら、ああだったらというよりかは、自分が今に身を任せて、進んで行くことが一番の幸せなのかなと思います」ともコメントした。

 一番楽しく、大事にしているのは、子供との時間。本書は、ワーキングママとしての今を伝え、同世代の女性を励ます1冊でもある。子育てと仕事の両立をする上でのこだわりを聞かれた前田は、「子育てをするために働かなきゃいけない方もいると思います。そんな自分を後ろめたく思わないことが大事だと思いますね。どの環境にいても、同じように働いてもいいのではないかなと思いますし、自分にそう言い聞かせている部分もあります」と同じ目線からメッセージを送った。

 前田にはずっと変わらない部分がある。それは、たいていの状況を楽しめてしまうところ。この本で一番伝えたかったことを聞かれた前田は、「人生楽しんだもん勝ちなのではないかなって、最近はそういう思いがあるんです。前田敦子楽しそうだな、私も、僕も人生楽しもうという一歩になってもらえたら嬉しい」と『明け方の空』に込めた思いを語った。

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