戸塚、洋子、寺井、忘田……『こち亀』懐かしい名脇役たちを振り返る

『こち亀』懐かしい名脇役たち

 「週刊少年ジャンプ」で40年間連載され、国民的な人気を誇る『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)。

 作品にはさまざまなキャラクターが登場してきたが、なかにはいい味を出しつつも、徐々に顔を見る機会が減った人物もいる。今回はそんな懐かしの名キャラクターを見ていきたい。

戸塚金次

 1巻から登場のアウトロー系警察官、戸塚金次。目に傷があり、背中に入れ墨が入っている男で、本物も「すげえ」と驚くほどの風貌である。初期は気の荒い両津勘吉の相棒として行動を共にし、暴れる両津を静止する場面も見られた。

 そんな戸塚だが、両津の顔がにこやかになっていくと、中川圭一や秋本麗子の加入もあり、出番が激減していく。1990年代に入ると、ほとんど顔を出さなくなってしまう。

 30周年時に実施された「復活してほしいキャラクター」の読者投票では1位となり根強い人気をうかがわせたものの、出番が戻ってくることはなかった。もう一度、両津との掛け合いをみたいものである。

佐々木洋子

 両津が顔馴染みのタバコ屋の1人娘、洋子。初登場は2巻で、16歳だった。当時の彼女を見
て両津は「だんだん色っぽくなってきた」とおばあちゃんに話し、婦警になることを勧め
ていた。

 洋子はその後、秋本麗子が登場する前まではヒロイン役として活躍。努力を重ね、29巻で見事に念願の警察官になる。「両津に憧れて警察官になった」とまで語っていた洋子だが、32巻の幼稚園児への交通指導を最後に、全く登場しなくなった。

 ラブストーリーが展開されてもおかしくなかったが、秋本麗子にヒロインの座を奪われて
しまった印象だ。幸せであることを願う。

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