五大厄災、ドン=フリークス、異人類……『HUNTER×HUNTER』暗黒大陸編の伏線を考察

『HUNTER×HUNTER』新章の謎

 もともと単行本32巻にて、会長直属ハンター「十二支ん」のゲルが暗黒大陸には「異人類」が存在すると口にしている。

 暗黒大陸はあのハンター協会前会長であるネテロが顔を強張らせるほど、未知の恐怖に塗れたおぞましい世界だ。そこでニトロ米などの宝を手に入れ300年間単独で探検を続けていると考えるのは、未登場キャラとは言えあまりに強さが不自然すぎる。しかし、それも彼がそもそも暗黒大陸に棲む異人類だと考えれば、何ら不思議ではないだろう。そして人間よりもはるかに屈強な異人類の末裔であれば、ジンが単独で暗黒大陸から渡航してきたと考えても辻褄が合うのだ。いくらジンが暗黒大陸出身だったとしても、1度人間界で社会的地位を築いてしまえば、渡航には正規の手続きを取らざるを得ないだろう。暗黒大陸は果てしなく広い。ジンにとっての暗黒大陸渡航は、冒険兼里帰りなのかもしれない。

 冨樫の代表作である『幽☆遊☆白書』でも、主人公の幽助は魔族の子孫であった。異常な強さや感性を持つゴンが、暗黒大陸に棲む異人類の末裔である可能性も十分あるだろう。もしそうならば、暗黒大陸編に絡んできたゴンやジンがどのような立ち振る舞いを見せるのかも大きなポイントだ。ナニカの運命やドンの正体は明かされるのか、何よりも連載再開の報せを心待ちにしている。

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