第25回手塚治虫文化賞受賞作・受賞者が決定 マンガ大賞『ランド』、新生賞『葬送のフリーレン』
『第25回手塚治虫文化賞』(主催:朝日新聞社)の各賞が決定した。
◆マンガ大賞(年間のベスト作品)
『ランド』(講談社) 山下和美(やました・かずみ)
◆新生賞(斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者)
原作:山田鐘人(やまだ・かねひと) 作画:アベツカサ
『葬送のフリーレン』(小学館)でファンタジー世界の冒険を独自の視点から描いたことに対して
◆短編賞(短編、4コマ、1コマなどを対象に作品・作者)
野原広子(のはら・ひろこ)
『消えたママ友』(KADOKAWA)と『妻が口をきいてくれません』(集英社)に対して
◆特別賞(マンガ文化の発展に寄与した個人・団体)
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)『鬼滅の刃』(集英社)
幅広いファンを獲得し社会現象を巻き起こした作品の力に対して
■選考委員
<社外>(敬称略、五十音順)
秋本治 (漫画家)
桜庭一樹 (小説家)
里中満智子 (マンガ家)
高橋みなみ(タレント)
中条省平 (学習院大学フランス語圏文化学科教授)
トミヤマユキコ(ライター・東北芸術工科大学芸術学部講師)
南信長 (マンガ解説者)
矢部太郎 (芸人・漫画家)
<社内>
角田克(朝日新聞社常務執行役員編集担当)
古知朋子(東京本社文化くらし報道部長)
贈呈式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小し、6月3日に朝日新聞東京本社で開催予定。受賞者の言葉などを収めた「受賞記念動画」と、白熱の最終選考会を振り返る「記者イベント」を、6月25日から無料公開する。
■手塚治虫文化賞
日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設。年間を通じて最も優れた作品に贈る「マンガ大賞」のほか、「新生賞」「短編賞」「特別賞」があり、正賞の鉄腕アトム像(横山宏氏作)と副賞(大賞200万円、その他100万円)が贈られる。