亜生にとって昴生が一番“怖い”人だった? ミキが語る、兄弟漫才師のカタチ「僕らは仲が良いと思ってやってない」

亜生にとって昴生が一番“怖い”人だった? ミキが語る、兄弟漫才師のカタチ「僕らは仲が良いと思ってやってない」

 兄の昴生と弟の亜生による漫才コンビ・ミキ。彼らの初となる公式ブック『MIKI OFFICIAL BOOK ミキ、兄弟、東京』(ヨシモトブックス)が4月13日に発売される。この本は2019年に拠点を大阪から東京に移してから現在まで、漫才師として共に走り抜けてきたミキの2年間に密着。緊急事態宣言下に毎日配信したインスタライブの書き起こしや、中川家や両親との対談、漫才中やプレイベートな二人の姿を切り取った写真が多数掲載された、ここでしか見られないミキの全てが詰まったファン必見の内容となっている。

 今回リアルサウンドではミキの2人に取材を行い、ファンに注目してほしい公式ブックの見どころや、そこから明らかとなる兄弟の仲の良さの秘訣などについて訊いた。(苫とり子)【インタビューの最後にプレゼント企画あり】

ミキ愛がつまった人生のアルバム!

ミキ(撮影:鷲尾太郎)――ミキの2年間が詰まった内容なので一言では言い表せないと思うのですが、お二人が特に注目してほしい本の見どころを教えてください。

昴生:まずこの本自体、僕らが“出した”というよりも、“出してもらった”という感覚が強くて、吉本の社員やスタッフさんはもちろん、カメラマンさんからデザインの方、ライターの方全員に協力してもらってミキへの愛がこもった1冊が完成しました。だからある意味、僕らへのプレゼントって思ってるし、その感覚で見ていただきたい。その中でも強い愛を感じられるのが、ライターさんが僕らのインスタライブを書き起こししてくれているパートです。エグいでしょこれ。愛情がなかったらできないことですよ!

――文字に起こすと衝撃の量ですよね。お二人からしても「こんなこと喋ってたんだ!」という箇所もありましたか?

昴生&亜生:全部ですよ(笑)。

昴生:ここは正直、僕らは何も考えずに喋ってるんですよ。配信を始めていきなりネタをやったら遅れて入ってきた人は見逃してしまうので、ある程度人数が集まってから漫才をやるんです。だから場つなぎのために最初の5分程度フリートークをしてたんですけど、そんなの全然内容は考えてへん。何ならネタのことで頭いっぱいなんですよ。

亜生:お互いの話なんか聞いてないよな。

昴生:どんな話をしたかも忘れるくらい、全く覚えてない。そこをちゃんと書き起こししてくれてありがたいですよね。

――亜生さんはこの本のどこに注目してほしいですか?

亜生:インスタライブの書き起こしもそうですけど、すべてにおいて細かいところまで書いていただいてるんですよね。僕らはこの本のライターさんと仲が良いので、本当にただただ楽しく会話しただけであまりインタビューを受けたという印象がないというか、自然に喋っている感覚でいつの間にか本が完成してた感じなんです。

――自身の本でありながら完成して読んだ時に新鮮に感じられたと。

亜生:めっちゃ新鮮ですね。「こんなん喋ってたわ〜。忘れてたなあ」って、自分の本やけど読んでいて楽しかったです。

昴生:写真もいっぱい載ってますけど、特に劇場で撮ってる写真はすごく良いなって思いますね。映っているお客さんの顔や、新歌舞伎座や愛媛の内子座で漫才している姿とかどれも思い出に残る写真ばかりです。

――本当に人生のアルバムみたいな感じですね。

亜生:そうですね。僕は特に引っ越してきた時の写真が印象に残っています。今も同じところに住んでいますけど、東京にくる時に家具も全部大阪の後輩に譲ったので、最初はほんまにまっさらな状態だったんです。だから何もない時はこんな感じやったな〜とか、上京した時に感じた「ほんまに来ちゃったな」って感覚を思い出しますね。

中川家との対談は「いつもより緊張」

ミキ(撮影:鷲尾太郎)――また中川家さんとの対談も読みどころの一つですが、改めて対談を振り返っていかがですか?テレビでも共演されていらっしゃるので、緊張はしないと思いますが。

亜生:いや、中川家さんと喋る時は今でも緊張しますよ! ましてや僕らの本で対談させてもらって、なおかつ漫才や兄弟のことなど普段テレビ番組では話さないような内容だったのでいつもより緊張しました。

昴生:最初は引き受けてくれるとも思わなかったよね。ルミネtheよしもとの出番の合間なんてみんな寝たいですよ(笑)。ぼーっとしたいはずです。

亜生:剛さんだってギター弾きたいはずやで。あの人、最近ずっとギター弾いてますから(笑)。それを我慢して、僕らに時間を割いてくれて本当にありがたかったです。

――対談の中で中川家さんから漫才スタイルを褒められていた箇所もありました。

昴生:最初に中川家さんと会った頃は期待も半分、でもあとの半分は「まだまだこれからやな」って感じだったんです。でも最近は剛さんも礼二さんも、少しずつ同じ漫才師として認めてくれてるのかなって思います。

――最後に同じく兄弟でコンビを組んでいる千原兄弟さん、海原やすよともこさんと4組でライブをしたいと剛さんもおっしゃっていましたもんね。

昴生:剛さんがそんなこと言うの珍しいんですよ。でも本当に中川家さんや、やすともさん、千原さんの力があったら一つの番組くらいできるでしょ?だから、この本をきっかけに誰かが動いてくれることをちょっとだけ期待してます(笑)。

営業先にも二人でドライブで?

ミキ(撮影:鷲尾太郎)――対談で中川家さんがミキの兄弟の仲の良さについて言及されていましたが、お二人の仲良しの秘訣は何でしょうか?

昴生:僕らは仲が良いと思ってやってないんですよね〜。これが普通というか、昔からなんですよ。

亜生:みんな親と一緒にいるのって、仲が良いからとかではないじゃないですか。ただ親がそこにいるから一緒にいる。僕らもそうなんです。

昴生:でも僕らの場合は親の教育が全てというか、家の中ではお兄ちゃんが絶対的な存在だし、別々に行動していたらおかんから「なんで一緒に行動しないの」って言われるんですよ。お兄ちゃんだけハミゴ(仲間はずれ)にするなって。僕もずっとそうで、友達と遊ぶ時には絶対亜生を連れて行きなさいって言われてたんです。

亜生:昨日も茨城の営業先にお兄ちゃんと二人で車で行きました(笑)。お兄ちゃんを車で迎えに行って、一緒に幕張の劇場に行って、そこから茨城に移動して、茨城から僕の家まで帰ってきましたよ。

――その間はお二人でどんなことを喋っていらっしゃるんですか?

亜生:本当に色々ですよ。「うわ、あそこうまそうな店やな」「ここ雰囲気ええな」とか(笑)。

――以心伝心というか、昴生さんが新型コロナウイルスに罹患した時に亜生さんも熱を出したというエピソードもありましたよね。

亜生:お兄ちゃんがしんどそうやったので、僕もしんどくなって熱が出ました(笑)。

昴生:あの時は俺の弟やな〜って思いましたね。しっかり熱が出るんやもんな。こいつはほんまに“病は気から”なタイプなんですよ。

亜生:例えばもし今「しんどそうですね」って言われたらまじでしんどくなると思います。

昴生:撮影の時もそうやったでしょ。カメラマンさんに「いいね〜」って褒められると、亜生はどんどん乗っていくんです。

亜生:あれはカメラマンさんが僕を乗せようと思ったんじゃなくて、地で褒め言葉が出てるから。

昴生:……きっと難しいタレントやな〜って思ってはったんやで。こいつこんな顔もできへんのかって。

実家では「おかんが場を回してる」

ミキ(撮影:鷲尾太郎)――(笑)。お母様とお父様との家族対談では何か改めて気づいたことはありましたか?

亜生:僕らも記憶があやふやになっている細かいところまで覚えているのは、やっぱりおかんやな〜って思いましたね。

昴生:1時間くらい喋ったけど、止められなかったら永遠喋れるなって思ったよな。

――やっぱりお家では、お父様よりもお母様の方が率先して喋られるんですか?

昴生:おとんも本当は自由にもっと喋りたいんですけど、喋ったら後でおかんに怒られるから我慢してるんです。

亜生:「いらんこと言うな」ってね。結構おかんもいらんこと言うてるんですけど(笑)。

昴生:いや、おかんの方がいらんこと言うてたよ。

――喋り出したら止まらないんですね。普段も家に帰った時はずっとあんな感じなのでしょうか。

昴生:おかんとずっと喋ってるよな。

亜生:なんやったら、僕らは毎日一緒にいるから実家に帰ってまで喋ることなんてないんですよ。それをカバーするように、僕らの分もおかんが汗かいて喋ってます(笑)。ほんまにおかんが場を回してる感じ。

昴生:昔は亜生もよう喋ってたけど、気分に浮き沈みがあるからテンションが高い時はバーって喋るけど、低い時は全然喋らないんですよ。小さい頃は晩御飯の時に亜生が今日1日あったことを喋って、それをみんなで聞く感じやったな。

亜生:昔からこのままです。思春期は特になかったし、高校生の時もおかんと買い物に行ってましたね。

――昴生さんも思春期はなかったんですか?

昴生:僕はめちゃくちゃありましたよ。

亜生:お兄ちゃんは昔、思春期を具現化させた感じやったな。

昴生:何の理由もなく大人が全員嫌いでした(笑)。

亜生:その時は僕が一方的に喋ってたけど、全然返ってこなかったですね。「お兄ちゃんまた不機嫌やわ〜また全然喋れへんわ」ってっておかんに言ったりしてました。

――そこから時間が経って、今のようにまた仲良しになられたんですね。

亜生:また喋り出したのはお兄ちゃんが大学生になった時くらいじゃない?

昴生:なんでやろなあれも。あの時は常に何かに対して不満を抱えて生きてたな。

亜生:僕にとっては一番怖い人でした。家族全員「なんやこいつ」って思ってたと思う(笑)。

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