『美味しんぼ』ゲーム版は“ファミコン史上最大の謎作品”だったーー漫画から派生した”迷作”ゲーム4選
ONE PIECE ゴーイングベースボール 海賊野球
言わずとしれた人気作品、『ONE PIECE』の迷作ゲームが、ゲームボーイアドバンスでゲーム化された『ゴーイングベースボール 海賊野球』だ。原作は野球と特に関係ないものだが、なぜかファミリースタジアムのような野球ゲームとなった。
野球とは本来9人でプレーするものだが、「海賊野球」ということで、メンバーは7人しか登場しない。また、バントだけで勝つことができてしまう、相手の内野守備のレベルが低すぎるなどの欠点があり、「野球として成立していない」という厳しい評価も。ただしグラフィックは美しく、キャラクター再現度は高いため、一部評価する声もあったという。
ファミコンジャンプ 英雄列伝
1989年に発売されたファミリーコンピューター用ゲームソフト『ファミコンジャンプ英雄列伝』。当時掲載されていた『週刊少年ジャンプ』のキャラクターが総登場するというかなり豪華な作品だ。多くの子どもがゲームを楽しんだが、内容が非常に難解で、「楽しめない」「難しすぎる」「操作性が悪い」「キャラクターを詰め込みすぎて内容が薄い」「ストーリーが長すぎて飽きる」と不評が続出し、「クソゲー」という評価を受けてしまう。ただし、「ジャンプ」のキャラが総登場することや、アクション、スポーツ、シューティングなどが一挙に楽しめる内容から「神ゲー」と評価する声も挙がっている。プレーする人によって、評価が分かれている作品のようだ。
迷作が生まれる理由は……
人気漫画は多くのファンがついているだけに、ゲーム性が低かったとしても、作品の看板に惹かれて購入してしまう人がいる。そんな高い知名度のプレッシャーが、開発者の手元を狂わせ、「迷作」になってしまうのかもしれない。もちろん、ゲームファンにも語り継がれる名作も数多いのだが……。