魅力的なキャラクターを作るために必要なテクニックとは? キャラ創作のための古典、待望の邦訳

キャラ創作のための古典、待望の邦訳

 キャラクター創作のノウハウが凝縮された古典『記憶に残るキャラクターの作り方 観客と読者を感情移入させる基本テクニック』の待望の邦訳が、3月24日にフィルムアート社より発売された。

 著者はハリウッドを拠点に、2000本以上の脚本に関わってきたスクリプト・コンサルタント、リンダ・シーガー。本書は、そんな彼女が、キャラクター創作のテクニックを徹底伝授する一冊。

 キャラクター設定の基礎(人物や時代背景のリサーチ、身体や感情の表現方法など)を理解することから入り、実践(バックストーリーや人間関係の作り方、セリフの書き方など)、応用(非現実的なキャラクターの作り方、ステレオタイプを超えるために考えるべきことなど)、とステップアップ式に構成されており、効率的にキャラクター創作の基礎とその応用方法を学ぶことができる。

 また、タイプに基づいたキャラクターの設定、脇役に人柄や特徴を与える方法、サブテキストについてなど細部のテクニックに関しても解説しているため、これ1冊でキャラクター創作に必要なあらゆる知識を得ることができる。

 加えて本書には、30名以上のクリエイターたちの生の声も収録。映画やテレビの脚本家はもちろん、小説家、劇作家、そしてマンガ家や広告クリエイターなど多彩な作り手が、キャラクターの創作や人間関係の構築に関する独自の方法論を語っている。

 シーガーとクリエイターたちの解説や方法論が書かれているだけでなく、自作を執筆する前のよい準備運動になるであろうエクササイズ、作品を創作する際にチェックリストの役割を果たすクエスチョンなども収録。ほかにもひとつの作品やひとりの人物にフォーカスし掘り下げていくことで、より深い理解へと促すケーススタディ、章の内容を簡潔に記すことで頭の整理に役立つまとめなども各章に用意されている。

 映画、テレビドラマ、演劇、小説、マンガ、ゲーム……すべてのジャンルの物語創作者にとって必携の1冊となっている。

『記憶に残るキャラクターの作り方 観客と読者を感情移入させる基本テクニック』
『記憶に残るキャラクターの作り方 観客と読者を感情移入させる基本テクニック』
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【推薦コメント】
■バリー・モロー(『レインマン』脚本家)
「人物を描けば、そのキャラクターだけでなく、自分のこともよくわかる。リンダ・シーガーはしっかりと僕らの手をとり、ドラマの核心へといざなってくれる。本書は真剣に創作を志す人には必読の、ユニークで深みのある本だ」

■バーバラ・コーディ(テレビドラマ『女刑事キャグニー&レイシー』脚本家)
「シナリオをもっとよくするためには、登場人物の設定が欠かせません。テレビや映画の制作陣が全力を尽くせるのも、リンダ・シーガーの助言があるからです」

■ジェレミー・ケイガン(『ナティ物語』監督)
「魅力的なキャラクターを脚本に登場させるハウツーの基礎。記憶に焼きつく人物像を生み出すためのツールと、書き手が問うべきクエスチョンが盛りだくさんだ」

■ロビン・クック(小説『コーマ―昏睡』著者)
「小説執筆で最も難しいのは人物設定です。リンダ・シーガー氏の著書は私たちに人を見る目の感受性を高め、新たな視点をくれるでしょう」

■ダイアン・クリッテンデン(『スター・ウォーズ・エピソード4/新たなる希望』キャスティングディレクター)
「名優が演じたくなるキャラクターを書くために知っておきたいことが、この本にはたくさん詰まっています」

【著者プロフィール】リンダ・シーガー(Linda Seger)
ハリウッドで活動するスクリプト・コンサルタント。映画やテレビ番組を中心に、2000本以上の脚本に関わり、映画監督ピーター・ジャクソンや小説家レイ・ブラッドベリのアドバイザーを務めた経験を持つ。また、映画脚本に関する書籍を多数執筆しているほか、米国アカデミー賞協会をはじめ、世界30ヵ国以上で脚本術の講義やセミナーを行っている。主な著書に『ハリウッド式映画制作の流儀』、『サブテキストで書く脚本術』、『アカデミー賞を獲る脚本術』(以上フィルムアート社)、『ハリウッド・リライティング・バイブル』(フィルムアンドメディア研究所)などがある。

【訳者プロフィール】シカ・マッケンジー(Shika Mackenzie)
関西学院大学社会学部卒。「演技の手法は英語教育に取り入れられる」とひらめき、1999年渡米。以後ロサンゼルスと日本を往復しながら、俳優、通訳、翻訳者として活動。教育の現場では、俳優や映画監督の育成にあたる。訳書は『魂の演技レッスン 22 』、『“役を生きる” 演技レッスン』、『監督と俳優のコミュニケーション術』、『演出についての覚え書き』、『俳優のためのオーディションハンドブック』、『ハリウッド式映画制作の流儀』(以上フィルムアート社)他。

■書籍概要
『記憶に残るキャラクターの作り方 観客と読者を感情移入させる基本テクニック』
著者:リンダ・シーガー
訳者:シカ・マッケンジー
発行元:株式会社フィルムアート社
定価:2,200円+税
発売日:2021年3月24日
詳細ウェブサイト:http://filmart.co.jp/books/movie/playbook_tech/creating_characters/
〈目次〉
まえがき
第1章 キャラクターのリサーチをする
第2章 キャラクターに一貫性と矛盾を与える
第3章 バックストーリーを作る
第4章 キャラクターの心理を理解する
第5章 キャラクターの人間関係を作る
第6章 脇役キャラクターを追加する
第7章 セリフを執筆する
第8章 非現実的なキャラクターを作る
第9章 ステレオタイプを超越する
第10章 キャラクターの問題を解決する
エピローグ
原注

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