『ゴルゴ13』『鬼平犯科帳』『美味しんぼ』……「町中華」で読みたいシブい漫画は?

「町中華」で読みたい傑作漫画4選

こちら葛飾区亀有公園前派出所

 主人公の両津勘吉と、中川圭一や秋本麗子など個性的な登場人物が「笑い・感動・ハチャメチャ」な活動を繰り広げていくのが、秋本治の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』だ。

 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は1976年の『週刊少年ジャンプ』に初掲載されると、2016年まで休載なく連載された。人気作品が突然打ち切りになることも多い「ジャンプ」のなかで長期間連載された事実は、作品が多くの人に愛されていたことを裏付けている。

 町中華でも『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は人気で、置いている店は多い。単行本は1話完結方式で、「笑い・感動・ハチャメチャ」をテンポよく楽しむことができるため、料理が出てくる間の暇つぶしにピッタリ。また、長い期間連載されていたこともあり、時代ごとの日本社会の様子が反映されているため、町中華屋の哀愁とともに「当時の様子」を懐かしむこともできるのだ。

美味しんぼ

 食事を美味しく食べる方法は色々あるが、最も単純かつ大きな要素に「腹を減らすこと」がある。腹が減れば減るほど、料理は美味しくなるもので、それは町中華も例外ではない。

 『美味しんぼ』は、言わざると知れた料理漫画の草分け的存在で、見ているだけで腹が減る「飯テロ」漫画。注文を待つまで読むと、十分に腹を減らすことができるだろう。

 また、高級料理だけではなく、庶民的な料理も登場するため、万人が楽しめる内容となっている。チャーハンなど、基本的な中華料理も登場し、その作り方や美味しく食べるコツなどが解説されているため、注文した料理をもっと美味しく食べるヒントになるかもしれない。

 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」同様、『美味しんぼ』の単行本は1話完結形式で数本掲載され、テンポ良く作品を楽しむことができる。『美味しんぼ』で十分腹をすかせて、料理を楽しむのも悪くないだろう。ただし山岡士郎のように「これは出来損ないだ」と料理屋に申し出るのは、自重したほうがいいかもしれない。

町中華と漫画は黄金コンビ

 町中華に置かれている漫画は、出てくる料理を待つ時間を潰すだけではなく、美味しく食べる効果も期待できる。黄金コンビといえるのではないだろうか。

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