星歴13夜・園ほまれ『あんすろ』の可愛らしさ 見返すほどに好きになる多面的な魅力とは?

星歴13夜・園ほまれ『あんすろ』レビュー

 星歴13夜の園ほまれが12月16日に初のソロフォトブック『あんすろ』を発売した。擬人・獣人を意味するタイトル「あんすろ(anthro)」の通り、園ほまれが8種類の動物に変身した可愛い姿がフォトブックに収められている。

 可愛らしいビジュアルだけでなく、バラエティ豊かな衣装やメイクに彩られる姿や8種類の動物の特徴を捉えた本能的な表情が見られるなど、園ほまれの多面的な魅力を強く実感できる一冊となっている。そして何よりも、目一杯に今の自分を表現し、フォトブックの発売を誰よりも喜ぶ園ほまれの幸せな気持ちが伝わってきて、見ているだけで癒される。豊かな表情の連続に、園ほまれのことがもっと好きになるはずだ。

園ほまれと星歴13夜

 星歴13夜は、「ぜんぶ君のせいだ。」「ゆくえしれずつれづれ」など個性的なグループが所属するコドモメンタルINC.のプロデュースにより2018年12月に結成し、2019年1月に1stシングル『おやすみ未来と恋乙女』でCDデビューを果たした5人組女性アイドルグループ。メンバー全員に”あまおと座” ”さみしい夜にささやき座” ”未明わるいこ座” ”ほっとみるく座” ”おねしょ座”といった独創的な名称の星座が振り分けられていたり、「今夜のかなた 夜のくに」をキャッチフレーズに、パジャマをモチーフとした衣装を身に付けていたりと、夜をコンセプトに泡沫の夢のような世界観を表現しているのが特徴だ。

 園ほまれは”あまおと座”を担当するグループの”ぽんこつリーダー”。舌足らずな喋り方は頼りなくも感じるが、表情や言葉から伝わる優しい人柄に強く惹かれるのも事実。フォトブックでも自らを”ぽんこつすぎるリーダー”だと語っているものの、明るく優しい性格と ”ぽんこつ” なところが、リーダーとしてグループを結束させているようにも感じられるし、その繊細さが ”あまおと座” という言葉にピタリとハマっている気もする。

 他のアイドルグループにはない星歴13夜ならではのしっとりとした印象は、リーダー・園ほまれのカラーが大きく反映されているのではないだろうか。知らぬ間に訪れて知らぬ間に過ぎ去っていく夜のなか、永遠に心地良い夢を見させてくれるような星歴13夜の優しい世界観は、楽曲にある言葉や表現に加えて、園ほまれの存在そのものが体現している優しさのようにも感じるのだ。

園ほまれの多面的な魅力

 冒頭で述べた通り、本作では、ねこ、いぬ、ひよこ、ヒョウ、ナマケモノ、うさぎ、カエル、くまの8種類の動物の姿に変身した園ほまれの可愛らしい姿が撮り下ろされており、今まで見たことがないような豊かな表情やバラエティに富んだ衣装を楽しむことができる。園ほまれの可愛さが存分に引き出された獣人化ではあるが、ただ可愛いだけでなく、園ほまれの多面的なキャラクターに迫っている点にも注目してみてほしい。

 例えば、表紙にもなっている”ねこ”の姿。セクシーな黒い衣装を身に付け、笑ったり、ツンとしたり、気まぐれに表情を変化させている。女の子らしい甘い雰囲気も大人の女性らしいクールな雰囲気も、どちらも彼女特有の柔らかさを保ちつつも、どこか別人のような印象も受け、彼女の表現力を感じる。

 次に見せるのは”いぬ”の姿。フォトブックのQ&Aでも「犬が1番好きだからなれて嬉しい」と語っているが、その喜びが伝わるような無邪気な笑顔と動作に、園ほまれらしい可愛さが詰まっている。明るい日、沈む日。気分は天気のように移ろいやすい。どんな自分も嘘偽りない自分ではあるけれど、自分が一番好きな自分でいられる日は踊り出したくなるほどにハッピーだ。園ほまれにとって居心地が良いのは、誰かに甘えたり無邪気にはしゃいだりできる犬のような自分でいられる瞬間かもしれない。フォトブックに写る”いぬ”のような園ほまれからそのように感じては、こちらまでハッピーな気持ちになる。

 続く”ひよこ” の姿からは上品に佇むしとやかさを、 ”ヒョウ”の姿からは挑発的な色っぽさを感じ、オフモードの休日を再現したような ”ナマケモノ” の姿や甘々でガーリーな ”うさぎ” の姿、元気でおてんばな印象を受ける ”カエル” の姿、寛大な心で癒しを与えてくれる ”くま” の姿が、それぞれ彼女の多面性を表現している。見返すほどにその多面性に魅力を感じて、彼女のことをさらに好きになっていく。

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