『絶対可憐チルドレン』物語はいよいよ佳境へ 強く可憐な少女たちの成長を振り返る

『絶対可憐チルドレン』魅力を解説

 『絶対可憐チルドレン』の物語はこれから佳境を迎える。物語の命運を握る最後の敵・ギリアムの本拠地へ乗り込むのだ。皆本が以前見せられた予知夢では、このあと彼女たちには悲劇的な未来が待ち受けている。

 しかし、作中でも語られているように「未来はまだ生まれていない」。過去と今を積み上げた結果掴むのが未来だ。彼女たちのこれからの選択一つ一つが、破滅を防ぐ足がかりとなっていくだろう。

 連載当初は可憐なチルドレンだった彼女たちももう高校生。大人に近づきつつある年頃だ。きっとこの戦いが少女としてのチルドレンの最後。この戦いで大きな成長をした彼女たちはチルドレンを脱ぎ捨てまっすぐに大人へと進んでいくのだろう。守られる側だった彼女たちが守る側へと変わっていく。強く可憐な少女たちの成長の物語を、見逃すことなく最後まで見守っていきたい。

■水城みかん(みずき みかん)
経理・フィットネス・Amazon系を中心に各種Webメディアにて執筆。趣味は漫画・アニメ。AlexaとVODに依存したひきこもり生活を満喫中。

■書籍情報
『絶対可憐チルドレン(59)』
椎名高志 著
価格:本体440円+税
出版社:小学館
公式サイト

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