台湾の天才IT相オードリー・タンの生涯が明らかに 『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』

オードリー・タン「私のすべてを明るみに」

 台湾の天才IT相オードリー・タン氏の生涯を明らかにした書籍『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』が、9月29日に文藝春秋より発売される。

 コロナウイルスが全世界を席巻するなか、いち早くマスクマップアプリを開発。世界に名を馳せた台湾のデジタル担当相には、多数の逸話がある。いわくIQ180、学歴は中卒、独学でプログラミングを学び、シリコンバレーで成功した起業家、1ページ0.2秒で資料を読む、トランスジェンダー、学生運動を支持する無政府主義者――。ハンドルネームAuで知られる伝説の天才の生い立ちから現在まで、その生涯を明らかにした決定版。影響を受けた書籍リストも公開。

オードリー・タンからのメッセージ

「私のすべてを明るみに出しましょう。私が見ている自由な未来を、皆さんと共有するために」 

オードリー・タンの言葉(本書より)

「天才とみなされない多くの人々には、自分にしかない輝きがある。
天才とみられる多くの人には、自分にしかない闇がある」
「誰でも、最後に行く道は与えられたコースではなく、自分の命の赴く方向なのです」
「人はデフォルトではその人自身なのであって、特定の性別ではない」
「人工知能は永遠に人間の知恵に取って代わることはない」
「うわさは、真実よりも格段に速く伝わる。情報や通信について学んだ者ができることは必ずある」

■著者プロフィール
本書は、気鋭の台湾人コラムニストとジャーナリストの2人が現地取材を重ねて執筆した。また、特別付録として巻末に、2人によるレポート「台湾 新型コロナウイルスとの戦い」を収録している。

Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔

アイリス・チュウ
コラムニスト。記者、編集者、翻訳、脚本などの仕事を経験し、台湾で「文化部電影優良脚本獎」や「キリスト教華文創作金獎」などを受賞。「經理人月刊」編集長、「數位時代」編集総監、時報出版副編集長などを歴任。

鄭仲嵐(てい ちゅうらん)
1985年生。英ロンドン大学東洋アフリカ研究学院卒。台湾の輔仁大学在学中に日本に留学。ロックフェスと野球観戦が趣味。台湾のテレビ局で勤務後、現在はBBCやDW中国語、台湾の聯合報などのメディアで記事を執筆。また、ニッポンドットコム多言語部スタッフライター・編集者として台湾、香港などをカバーしている。

■書誌情報
『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』
著者:アイリス・チュウ/鄭仲嵐(共著)
出版社:文藝春秋
発売日:2020年9月29日
定価:本体1,400円+税
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163912868

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